【RPA5選】主要ツール比較と導入のコツ(価格・機能)

【RPA5選】主要ツール比較と導入のコツ(価格・機能)

[記事更新日]

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業務効率化を推進する上で今最も注目を集めるソリューションである「RPA」(Robotic Process Automation)。国内でもRPA市場が急速な成長を続けているというニュースを目にする機会も多くなりました。実際、2018年度の国内RPA市場は、2016年度の5倍強となる44億円の市場規模に成長するという調査もあります。※出典:ITR「ITR Market View:AI/RPA市場2017」

上記のデータを見ても、RPAを活用した取り組みは、特に生産性の向上が急務とされる日本において顕著であり、期待値が高まっていることが分かるでしょう。一方でまだまだ概念が先行している面があり、「どんなシーンで使う?」「具体的にはどんなことができるツール?」「自社で活用するには、どのRPA製品が最適?」など具体的な活用がイメージできる情報は少ない印象です。

今回は、RPAの導入を検討することになったご担当者様に向け、RPAの概要から、主要RPAツールの比較分析(価格や機能)、そしてRPA選定のポイントまで。RPA導入の検討材料となる情報をお届けしてまいります。

RPAとは?

RPAの概要

オフィスで人が行っていた作業を、専用ソフトウェアで代行するサービスを指します。
定型的な作業に加え、これまで人間のみが可能とされいていた高度な作業を一部代替する、業務自動化ソフトウェアを指します。 主に生産ラインで人間の肉体作業の効率化を目的とした物理装置としてのロボットと区別するため、人間の知的労働を補完するバーチャルな存在として仮想知的労働者(Digital Labor)とも呼ばれています。

実態としては、エクセルのマクロ機能に似たものをイメージするのが分かりやすいでしょう。ブラウザを含むPC上で行う幅広い操作を記憶し、憶えさせた作業を自動で再現することができるツールということができます。

RPA導入のメリット

RPAを活用することで得られる成果は多くの場所で議論されているところですが、大別すると以下の3つにまとめることができます。

①生産性の向上

24時間365日働き続けることができ、データ入力など単純作業と相性が良いため、人的リソースを別の領域に再配分することができます。実際、RPAやシステムで効率化に成功した経理の現場では、下のような新たな業務に取り組む例が見られています。

  • 管理会計の導入により企業の意思決定へ参画
  • 税務リスクの判断を行う、キャッシュ・フローの最適化
  • BIツールの導入による経営の見える化

②コスト削減

人件費へのインパクトは無視することができません。 デロイト社の調査によると、RPAのコストは正社員の人件費の10分の1、アウトソーシングした場合に比べてもおよそ3分の1になることが明らかになっています。
出典:”The robots are coming A Deloitte Insight report”

③ヒューマンエラーの回避

過失による思わぬ情報漏洩や、人為的な個人情報や機密情報の流出などを未然に防ぐことができる。さらに、従業員による独断と偏見によるコンプライアンス違反といったトラブルもなくすことができる。

上記のメリットだけを聞くと、従来型の業務管理ソフトウェアを導入するメリットと大きく変わりがないように思えます。

しかし、RPAの特徴的なメリットとは、成果そのものよりも、業務を効率化するそのプロセスにあります。RPAはプログラミング無しで、人間が行っていた作業をそっくりそのままシステムに置き換えることができます。つまり、既存の業務オペレーションを変更することなく、自動化が可能になるので、エンジニアリングや情報システム的な知識が乏しい場合でも導入を行うことが可能です。

主要RPAツール5選

Blue Prism


http://www.blueprismjapan.com/

世界で初めて「RPA」という概念を提唱した業界の先駆者的RPA企業です。世界各国に拠点を持ち、現在では日本市場にも進出しています。

上図のようにドラッグ&ドロップで自動化したい作業を命令し、操作が容易であるという特徴があります。

BizRobo!


http://rpa-technologies.com/

今年3月に上場したRPAホールディングス(RPAテクノロジーズ)が提供する国内のRPAサービスです。国内導入実績No1の『Basic Robo!』や上述の『Blue Prism』など複数のRPAソフトウェアを組み合わせて提案。大手企業の実績も多く、トレーニングプログラムなども揃えており、充実したサービス内容が用意されています。

WinActor


https://winactor.com/

NTTデータから提供されている国産RPAです。Windows端末やIE、Office製品(Excel,Access,Word,Outlook等)の利用に特化し、アプリケーションの操作手順を自動化することができます。
画像認識や座標指定の他、IEの場合は入力欄やボタンを識別した自動操作が可能になるという特徴があります。

Biztex


https://www.biztex.co.jp/

「日本初のクラウドRPA」を謳い、オンプレミス型にはない機能改善や即日導入を強みとしたRPAソリューションです。RPA製品を利用する際に発生するPCの占有もなく、他社RPAと比較しても低コストで利用可能な点もクラウド経由の提供ならではのメリットと言うことができます。

Robo-Pat


http://fce-pat.co.jp/index.html

純国産RPAとして、技術者不要で業務の改善ができることをコンセプトにしたRPAツールです。すべてのソフト、ブラウザの種類を問わず利用することができます。PC単体で稼働し、サーバーの用意やネットワークの接続を必要としないスタンドアロン型のRPAです。

RPAツールの選定軸

プログラミング型vsノンプログラミング型

プログラミング型は、各社が独自で開発作業を行うRPA導入方法です。
複雑な処理にも対応が可能で、オペレーションに合わせて柔軟にカスタマイズすることもできます。自動化できる業務の範囲は大きく広がり、動作環境の制限も少ないでしょう。

ノンプログラミング型はGUIを利用して直観的に業務シナリオの設定ができるため、専門的な知識が必要ありません。一方で、自動化できる範囲は比較的狭くなる傾向にあります。

サーバー型vsデスクトップ型

サーバー型は自社サーバーに複数のロボットをインストールし、部署部門を横断した業務効率化や大量データの取り扱いに優れています。エンタープライズ企業を対象にセキュリティ面や全社展開を考えるケースでおすすめです。

デスクトップ型はPC単位のインストールでセットアップが完了するため、初期費用が比較的少額で済み、短期の導入が可能です。
スモールスタートで始めるのであればデスクトップ型がおすすめです。

ライセンス型vsサブスクリプション型

一定額の利用料を支払うサブスクリプション型に比べ、ライセンス型はRPA製品を購入し、その後は年間の保守運用費を支払う契約形態です。ライセンス型の方が、初期投資は高くつきますが、固定費は抑えられる傾向にあります。

RPAの契約形態はロボット一台あたりにつき年間の固定費が積み上げられるケースが多いため、稼働するロボットが増える想定であればライセンス型を選ぶといいでしょう。

RPA導入時の注意事項

そのRPA、本当に必要?

RPAは幅広い業務を効率化することができるという点で注目を集めています。一方で、その高い汎用性に胡坐をかき、RPAの導入で解決したい業務課題の範囲を曖昧にしたままで進めるようなことがあってはなりません。

規模にもよりますが、RPAツールの導入には数千万円の費用が発生することもあり、年間の固定費もクラウドベースの既存ソフトウェア製品と比較すると高額になりがちです。

業務オペレーションをそっくりそのままRPAに置き換えてしまうよりも、オペレーションを変えてシステムを導入した方が費用面でも効率化の面でも成果が高い場合もあります。例えば営業現場での顧客管理や、バックオフィスにおける請求から売掛金の回収管理、勤怠管理、会計などは専門的なシステムがすでに存在し、それらのフォーマットに合わせることで社内外との情報の連携がスムーズになるという側面があります。

RPAありきで業務効率化計画を進めるのではなく、自社の要件に合わせて、最適なツールの組み合わせを見つけ出すという基本方針を忘れないようにしましょう。

請求管理ロボとRPAを比較分析

当社クラウドサービス「請求管理ロボ」を利用する場合とRPA製品を比較してみましょう。

  • 適用可能な業務範囲はRPAは汎用性が高い
  • 自動化レベルは同程度(一度の登録でルーティン作業を自動化)
  • RPAは保守やバージョンアップでの更新作業が別途必要
  • コスト面では請求管理ロボが比較的安価

上記の表でまとめてみましたが、RPA製品の方が汎用性に優れ、運用フローを変えずに導入が可能な点がメリットとなります。一方で価格の面や更新性などの面では、請求管理ロボをはじめ既存のクラウドサービスにまだ及ばないというのが現状です。

まとめ

以上、主要RPAツールについて概念から比較検討、導入の注意点まで一通りお伝えしてきました。RPAツールとまとめられてはいますが、それぞれが異なり、導入までに検討しなければならない事項も多くあることが分かったかと思います。

RPAにしろ業務ソフトウェアにしろ、その本質は導入後の運用にあります。選定のプロセスにおいて自社の業務フローの洗い出しや、自社に最適なソフトウェアを選定することは変わらず重要です。

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