キャッシュレス決済の今後について | 企業のお金とテクノロジーをつなぐメディア「Finance&Robotic」

COLUMN

キャッシュレス決済の今後について

クレジットカード決済

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当ページでは、今話題となっているキャッシュレス決済にスポットをあて、現在のキャッシュレス決済の課題や、これからキャッシュレス決済の未来がどのようになっていくかを解説していきます。

増え続ける○○ペイ

2018年6月に閣議決定された「未来投資戦略2018」では2027年6月までにキャッシュレス決済比率を倍増し、目標を4割程度とすることが決まりました。
また、経産省では、「将来的には、世界最高水準の80%を目指していく」ということも発表されています。
こういった政府の後押しもあり、昨今ではスマートフォンアプリ(QRコード、バーコード)とインターネットを活用した支払いサービスが続々と登場しています。
最近では100億円キャンペーンを打ったpaypayがニュースなどでも取り上げられ話題になりましたが、他にも各社広告やキャッシュバックキャンペーンなどを展開しており、競争はさらに激化していくでしょう。

図 主なキャッシュレス決済事業者

また上記の他にもファミリーマートがすでに発表している「ファミペイ」であったり、セブンイレブンなども参入を表明しており、消費者からするとどこで何が使えるのか覚えるだけで一苦労しそうですし、店舗のオペレーターも覚えたり運用するコストが発生することが懸念されています。

○○ペイにおける課題

第1章でお伝えした、増え続ける〇〇ペイですが、利点は多々あります。
スマートフォンだけで支払いができる、支払いが簡単、クレジットカードの受け渡しが発生しないのでスキミングの被害を防げる等々といったものが主に挙げられます。

一方で、利用できる店舗が少ない・仕組みをよく知らない・必要性を感じない・どのサービスを選べばいいか分からないといった声や、QRコード画面の更新に時間がかかる・画面にかざしたらエラーになり店員さんも対応を理解しておらず、結局現金で支払った・QRを偽造する悪徳業者が出てきた、などといった課題も浮き彫りになってきております。
他にもこういったキャッシュレスならではのリスクについては下記にまとめておりますのでご覧ください。
◆キャッシュレス決済において取り巻くリスクと対処法
https://www.robotpayment.co.jp/blog/6592/

いかがでしょうか。
便利と不便は紙一重という言葉もある通り、新しいサービスの裏側には新しい課題がつきまとうものです。
もちろん、各事業者は対策を施すでしょうし、今は増え続ける事業者の数もいつかは頭打ちとなり、やがては統廃合や買収といった形で事業者の数も減少していくのではないかと想定しております。

未来のキャッシュレスはどうなるのか

未来のキャッシュレスとして注目されているのが生体認証を使った決済になります。
具体的には、どんなものがあるのか見てみましょう。

◆指紋認証

現時点で世の中に一番浸透しているのは指紋認証です。
実際の例としてハウステンボスの園内では、入園時に指紋を登録し、金額をデポジットすることで、園内の端末で指をタッチするだけで支払いが完了する運用を行っています。

詳細な指紋認証の記事はこちら

◆静脈認証

先ほどの指紋認証の課題として、「指に怪我をしてしまった」、「乾燥や手荒れ」、「汚れ」などといった要素により認証がうまく行われないケースがあります。
手のひらの静脈は複雑な体内情報となるので、上記の課題や偽造といった部分において抑止力があります。

詳細な静脈認証の記事はこちら

◆顔認証

顔認証技術は、偽造の難易度が高く、キーなどの紛失もないため高い安全性を確保できる生体認証技術として着目されています。
顔認証の方法にもいくつかの方法がありますが、ハード面でのコストが課題となっています。
ただし顔認証技術の進んでいる中国の大手ファストフード店舗では実際に顔認証運用を開始しており、数百人の座席に対してレジスタッフを極限まで削減しフロアのスタッフを2、3人で運営するなどといった実例も出てきております。

詳細な顔認証の記事はこちら

◆音声認証

音声認証は、声の質を波長などを中心に識別することで認証を行う方法になります。
パスワードの入力や本人確認質問などはもちろん不要となり、顔や指紋情報を取られるといった心理的な抵抗感が少ないのも特徴です。
また、顔や指紋と違い、離れた場所でも認証を行えるため将来的には通販業界などでも採用されるのではないでしょうか。

◆虹彩認証
虹彩認証はApple社が提供しているiPhoneで馴染みのある方がいるのではないでしょうか。
虹彩認証は精度が指紋認証に比べ高くセキュリティが固いという特徴があります。
メガネやコンタクトを使用した状態や、レーシックの手術前後や、暗いところでも識別が可能となるが、カラーコンタクトやサングラスの利用はまだ認証できないようです。

いくつかご紹介しましたが、いずれも共通しているのは財布はもちろんのことスマートフォンすらも持ち歩かずに決済できる時代がすぐそこまで来ているということです。
まだまだコスト面や精度など超えるべきハードルは多々ありますが、なりすましや不正アクセスといったトラブルを圧倒的に激減させることができるという期待もあります。


著者プロフィール
森山泰史
2011年入社後、対面決済サービスの営業に所属。その後、事業部長職に就任。
2013年にはSNSを利用したギフトサービスの新規事業を立ち上げ、事業部長に就任。
現在は同社執行役員兼、決済事業部長を務める。

 
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