人の手か、システムか。今後は適切な業務の仕分けが重要に | CFO・経理/財務担当者の働き方改革と役割

INTERVIEW

人の手か、システムか。今後は適切な業務の仕分けが重要に

INTERVIEW

「毎日が財産になる」をコーポレートスローガンに掲げ、ミドルリスク・ミドルリターンという概念に基づいて中長期的な資産成長を支援する株式会社マネースクエア。今回は経理財務全般を担当する松谷様と人事・経営企画を担う太田様に、現在採用しているシステムが抱える課題や、新システムやAI技術の導入によって期待できる効果についてお聞きしました。

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まずは貴社の事業の特徴を教えてください。

太田様:当社はミドルリスク・ミドルリターンという概念に基づき、中長期的な資産形成を目指す方々をターゲット層にしています。預金のようなローリスクな投資や、“当たれば大きい”といったFXの主流であるハイリスクな取引でもなく、ミドルリスク・ミドルリターンの商材によって顧客に資産を殖やしていただくことをポリシーとしています。

他社との差別化という点では、特許も取得している自社のオリジナルテクノロジー『トラリピ』と、それを十分に生かすための「投資家教育」が代表的です。

トラリピは投資家が時間をかけず、リスク管理を行いながら自動的に利益確定を繰り返すことを目指す自動利益確定ツールです。一度に大きな利益を狙わなくても、少しずつ利益を積み重ねながらトータルで大きな利益を目指すことができるのが特徴です。

そしてトラリピのテクノロジーを生かすための投資家教育にも注力しており、専門家による質の高い情報を提供するセミナーやWEBセミナーを随時開催しています。

お二人が貴社に参画されるまでの経緯を聞かせていただけますか?

松谷様:私は銀行や小売業界での経理財務を経験し、2018年に当社にジョインして経理財務全般を担当しています。FX業界は初めての領域でしたが、FX市場は「10年以内に約3倍に拡大する」といわれるほどポテンシャルがありますので、当社にも興味を持ち入社を決めました。

太田様:私は生命保険や損保など多岐にわたる業界で人事を経験し、現在はその経験をバックボーンに当社で人事・経営企画等の業務を担当しています。

お二人が業務を遂行する中で、目標としていることはありますか?

松谷様:私には大きく三つの目標があります。一つ目はKPIの設定と業績管理です。我々の業界は相場の変動によって経営環境が変わりやすいという特徴がありますが、そんな中でも先を見据えながら仮説を立て、都度最適なKPIを設定しなければなりません。二つ目は、書面で行っていた経費精算をデジタル化したり、管理会計モジュールを新たに導入したりするなど、オペレーションモデルの変革です。
そして三つ目は経理財務機能の高度化ですね。経営を分析しながら、必要なテクノロジーやシステムを使いこなすことが重要だと思います。

太田様:会社が目標を達成する上で欠かせないのが、従業員が高いモチベーションを持って働くことであり、どのような状況の中でもそれができる環境を作り上げていくことが私のミッションだと思っています。また、事業費を効率的かつ合理的に管理することで、収益に貢献していくことも我々の役目です。

貴社の抱える業務課題や、その解決のために取り組んでいることがあれば教えてください。

松谷様:現在弊社ではIT部門、営業部門、マーケティング部門など、部門ごとにそれぞれシステムを使用しているのですが、そのシステムが横串化できていないことが課題の一つになっていると思います。

各部門のシステムにどんなデータが存在するかを把握できず、会議に必要なデータを「どこの部門が持っているのか?」と聞き回って探し出すこともあります。部門ごとにシステムの用途が異なるため、集計した数字に部門間で差異があったり、フォーマットが統一できていなかったりするため、加工に時間を割くこともネックになっています。これによって業務負担が増加し、無駄な人件費も発生してしまいます。

もし一つの基幹システムを構築し、そこに全てのデータを格納・共有できれば、かなりの業務効率化とそれに伴うコスト削減が実現すると思います。しかし問題意識は持っているものの、リソースやコストの観点から未だに着手できていないのが現状です。

太田様:そういった環境によって、資料作りのために残業が発生してしまうこともありますよね。この状況を打破するには、ソフトとハードの両面を変えていく必要があると思います。システムを見直すことはもちろんですが、残業を美徳とするような社員の意識も変えていなかければなりません。

貴社では「働き方改革」についてどのようにお考えですか?

太田様:単純に「残業を減らすこと」が働き方改革だとは思っていません。マーケティング部門の行っている市場分析のような、付加価値の高い仕事には人を張り付けるべきです。大切なことは、人とシステムのどちらで対応するべきか、適切な業務の仕分けを行うことではないでしょうか。

例えば当社のサービスをご利用いただくにあたって、お客様にお取引口座を開設していただき、その後に口座開設審査するというフローがありますが、現在はすべて人の手で進めています。今後はこういった部分にシステムを導入して、オートマティックに行っていく必要があると思っています。口座開設申込みをしていただいたらシステムに本人確認資料を取り込み、AIが適性を判断していくという方法も考えられますよね。コールセンターにAIチャットを導入すれば、社員に負荷をかけることなく24時間お客様をサポートできる体制が実現するかもしれません。

どこまでを人がやって、どこからはシステムやAIを活用していくか。それを適切に見極め、必要な技術を導入していくことが求められると思います。

今後の展望を聞かせてください。

松谷様:「攻めと守り」の両軸で、業務のシステム化を図っていきたいと考えています。前述したような横串の話はシステムの「守り」、太田が話したようなAIの活用は「攻め」ですね。

太田様:「トラリピ=マネースクエア」といったプレゼンスを積極的に実践し、他社との差別化要因をさらにアピールしていきたいです。その先に利益や預かり資産が伴ってくれば、次に向けての投資という段階に入ります。そのためにも、人材の確保やカルチャートレーニングが必要です。お客様自身の理解力を深めていただくための投資家教育にも注力しながら、日本の資産運用の未来を創っていきたいと思います。

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