テクノロジー・通信

株式会社RevComm

正確性と柔軟性が大事、フルリモート・フルフレックス経理が考える理想の姿

管理部経理グループ 小林美紀

・社名
株式会社RevComm
・事業内容
AI × Voice × Cloudのソフトウェア、データベースの開発
・設立
2017年7月7日
・URL
https://www.revcomm.co.jp/
・業界
テクノロジー・通信
・従業員規模
246名(パート・インターン含め256名)

フルフレックスだからこそ、オンとオフの切り替えを意識

——今回は、株式会社RevCommで経理を担当されている小林美紀さんにお話を伺います。まずは担当領域について教えてください。

私は管理部経理グループに所属しており、主に請求書作成や売上計上、固定資産、債権管理、督促、決算、監査、税理士法人の対応など幅広く担当しています。

部内には、マネージャー、仕訳計上の担当者、お客様や弊社のカスタマーサクセスと請求書のやりとりをする営業経理担当者がそれぞれ1名ずついます。

——普段の業務について教えてください。

当社はフルリモート・フルフレックスなのですが、私の場合は午前7時から午後5時ごろまで仕事をすることが多いです。

午前中に定例会議が1〜2本あるので、それまでにメールやSlackの確認をしたり、前日にやり残したタスクを片付けています。

月初は月次の締め作業がメインで、それが終わるとインドネシア子会社の月次試算表の確認を行うようにしています。月中に新規会計基準の対応や税制対応を進めつつ、月末が近づいてきたら翌月の準備…という流れです。

——フルリモート・フルフレックスのメリットとデメリットを教えてください。

月の総労働時間を満たせば自由に就業時間を決められるので、自由な時間が作りやすく、自分の裁量で業務の進め方を調整できるところはメリットですね。反対に仕事をしすぎてしまう時もあるので、オン・オフを意識的に切り替えていく必要があります。

デメリットは、隣に人がいないので声を掛けることができない点。同じような業務をやっていたとして、「え、そんな資料あるなら見たかった」と後から気づくこともあるんです。同じ部署の人が困っているかどうかわからず、連携が取りにくいというのはフルリモート特有だと思います。

これがないと業務が終わらない!入金消込で大活躍な「V-ONEクラウド

〜株式会社RevComm 利用中のDXサービス〜
契約管理:バクラク申請
販売管理:Salesforce
帳票:Salesforce
決済:UPSIDER
会計:マネーフォワード クラウド会計Plus
入金消込:V-ONEクラウド
経費精算:バクラク経費精算
給与:マネーフォワード クラウド給与
稟議・ワークフロー:バクラク申請
勤怠:KING OF TIME(キングオブタイム)
労務:SmartHR
採用:HRMOS(ハーモス)採用
経営分析・監査:Excel、スプレッドシート
コミュニケーションツール:Slack

——現在お使いのDXサービスを教えていただきましたが、これまでの変遷はありますか。

もともとは請求書、会計、経費、給与でマネーフォワードを使っていましたが、今はマネーフォワード クラウド会計Plusマネーフォワード クラウド給与のみになっています。

きっかけはワークフローの改善でした。以前はSlack上であらゆる承認作業を行っていたのですが、削除や変更が容易にできてしまうため内部統制の観点からシステムを導入しようということになりバクラク申請を使い始めました。支払い稟議がバクラク申請になったことで、経費精算もバクラク経費精算と紐づいて管理できています。

——小林さんのお気に入りのサービスはありますか?

毎月800件ほど入金消込をする必要があるのですが、V-ONEクラウドはかなり重宝しています。一度消込したことがある取引先は機械学習によって記憶され、次回以降自動照合されるので、一括で何百という数の消込が行われるのは快感です。これがないと業務が終わらない…!

チャットサポートも素晴らしく、いつも親切に対応してくれます。「前にも聞いたかもしれないのですが」と言うと、「いつでも聞いてください」「まだお困りではないですか?」と気遣ってくださって。あとサポート時間が長いのも助かっています。

——様々なシステムを活用されていますが、社内周知や当事者意識を持ってもらうための工夫はありますか?

同じことを繰り返し、繰り返し言うこと。Slackで通知しますが、ちらっとでも読んでくれるだけでありがたく、見ない人も当然います。でも大事なことなのでリマインドの日々です。話したことがある人だと、コミュニケーションが取りやすくなるので、日頃から積極的に交流するようにしています。

「ちょっと相談してみよう」になるために

——経理になったきっかけはありますか?

もともとSEになりたくて、情報システムの専門学校に通っていたんです。そこでは簿記が必修科目だったので学び始めたんですが、これが面白くて。在学中に簿記3級も取得しました。

卒業後はプログラマーとして、東京に本社がある企業の大阪支社で働き始めました。しかし、半年後に大阪支社がなくなることになり、東京本社に転勤するか退職か迫られ、退職することにしたんです。

退職後は友人に声をかけてもらった会社で一般事務をしていました。時間に融通が効いたので、その間に簿記1級まで取得して、その道に進みたいと決心し会計事務所に転職して今に至ります。

——SEに戻りたいとは思わなかったんですか?

簿記がやっぱり楽しくて。もしかしたら専門学校卒業後のタイミングで、経理の道に進むのも良かったかもしれませんね(笑)。

簿記は数字できっちりと答えが出るし、割り切れるのが好きだなって。貸借がビシッと合うと気持ちがいいんです!

——最後に、今後の目標を教えてください。

正しい手順、正しい会計処理はもちろん大事ですが、会社の流れや新しい事項に対して、監査や税法の範囲内である程度柔軟に対応し、会社から求められる数字を適切に提示できるようにしたいです。それが経営判断の材料になったり、他部署の役に立ったら良いなと思います。

当社はフルリモートなので、他部署とのコミュニケーションが希薄になりがち。オフィスみたいにちょっと小話ができないので、交流の場があれば積極的に参加しますし、オンラインランチに誘ったりして関係構築を心がけています。そうすることで、「小林さんとこの前喋ったから、ちょっと相談してみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。

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