経営にインパクトを与えるIRという役割

新藤 雅之

2019年 キャリア入社

IR室 室長 執行役員

2013年に上場ITベンチャー企業に新卒入社。広告代理店向け提案営業や関西支社で広告運用組織の立ち上げを行う。2017年から経営企画グループに異動し、経営企画マネージャーとしてスタートアップ投資先開拓・投資実行、経営管理業務、新規事業準備室の運営・メンタリング、IR業務などに従事。2019年12月に社長室室長としてロボットペイメントに入社。現在はIRを中心に、新規事業、人事、広報など複数のプロジェクト推進やサポートも行う。趣味はキャンプと登山。

これまでの経歴 事業とコーポレートどちらの経験も積む

これまでの経歴を教えてください

前職はネット広告などを扱う企業に新卒入社しました。営業でキャリアをスタートさせ、広告運用や関西支社での組織立ち上げなどに携わった後に、経営企画部に異動しました。

スタートアップへ投資する部隊が新たに立ち上がったところだったので、投資先の開拓からエグゼキューションや、IR、新規事業準備室の立ち上げなど攻めのアクションを中心にいろいろやりましたね。

正直に言うと、もともと経営企画にはそんなに興味はなかったんです。というより、何をしている部署なのか知らなくて(笑)。ただ新規事業をやりたくて社内のビジコンに毎回手を挙げていたので、社内で「新藤は新規事業が好き」と認知されていたのかなと。それで関西支社から戻ったタイミングで声をかけてもらいました。「自分はこれがやりたい」と言い続けたから、やりたいことに近づけた気がしています。

転職のきっかけは何だったのでしょうか?

スタートアップ投資や新規事業が落ち着いたタイミングで、会社の規模も大きくなってきて、コーポレート寄りの守りの仕事が増えてきたんです。そこで一度自分のキャリアを振り返ってみて。

たとえばコーポレートのスペシャリストは世の中にたくさんいて、追い付くのはなかなか大変ですが、事業とコーポレートのどちらも分かるのが自分の強みだと思い、両方をかけ合わせられる会社でキャリアを作りたいと考えるようになりました。

きっかけは、知り合いの経営者から「事業と経営の両方を見れる人を探している会社がある」とロボットペイメントを紹介してもらったことです。代表取締役の清久と会うことになってオフィスに行ったんですけど、エントランスでロゴを見てはじめて社名を知りました(笑)。

入社の決め手 自分のやりたいことがすべて実現できる場所

ロボットペイメントのどんなところに興味を持ちましたか?

一言でいうと、やりたいことと求められていることがドンピシャだったんです。前職でスタートアップの投資をやっているときからFinTechとSaaSは面白いビジネスだと思っていたので、事業が魅力的でした。そして当時のロボットペイメントはIPOが近づいているフェーズだったので、上場企業でのIRや上場直前のスタートアップを支援してきた経験も活かせると思いました。

入社の決め手を教えてください

入社前に役員面接があったのですが、気づいたら「新藤に何をやってもらうか」会議になっていたんです(笑)。当時の経営課題がばーっと並べられて、できること・やったことがないこと・やりたいことを答えていったらほぼタスクリストみたいになってきて。

課題解決癖があるので、課題を見せられたら「原因はなにか」「こういうアプローチができそう」とつい分析してしまうんですよね。ロボットペイメントは解くべき課題は多いけど、面白そうだと感じました。課題が丸見えなので、入社前と後でのギャップもほとんどありませんでしたね。

入社後の印象 過去の経験を組み合わせて新たな領域へ

未上場の会社への転職に不安はありませんでしたか?

重要なポジションを任せてもらえることになりましたが、不安はありませんでしたね。前職でいろいろなコーポレートアクションが起きるなかで、他の人よりも幅広く修羅場を含めて経験していると思っていたので。経験を積んできた部分には自信を持って「できる」と言えますし、未経験のことでも過去の経験を組み合わせて、調べていけばいけるなと。

実際に入社されて印象は変わりましたか?

思っていた以上に整っていない部分はありました。20年近く続いている会社だからこその負の遺産もあったり。それを紐解いていくのは大変ですが、やりがいがありますし、きれいになったときの達成感は大きいです。

入社してからはじめて現場のメンバーに会ったんですが、みんなオープンマインドで気さくに話しかけてくれたので入りやすかったですね。

ロボットペイメントの個性 入社3か月ですべての期待が叶う

ロボットペイメントにはどのようなことを期待していましたか?

先日たまたま、以前作った「これからのキャリアをどうするかメモ」が出てきたんです。事業の経験をもっと積みたい、戦略を考える立場になりたい、FinTech関連の仕事がしたいと書かれていて。その期待は入社3か月ですべて実現しましたね。IPOと事業の両方をやりたいと入社して、初日からプロジェクトにアサインされて走ってきました。

ロボットペイメントの個性を感じたエピソードはありますか?

フラットな組織とか風通しがいい組織をうたい文句にする会社は多いですが、ロボットペイメントは本当にフラットでした。経営陣との距離も近いし、部署や上下の関係なく誘い合ってランチに行っていて。

組織が大きくなると部署同士の利害が対立しやすくなって、自分のシマに閉じこもりがちになります。でもロボットペイメントは部署間の隔たりもマウントの取り合いもありません。複数の事業で規模や注目度に差があったとしても、それが溝になるということもない。グチを言うくらいなら、直接問題を解決しようというスタンスですね。どうやったらこんな真にフラットな会社ができるのか不思議に感じるくらいです。

事業の面では、THE MODEL型の営業組織を立ち上げて、しっかりと機能させていることに驚きました。THE MODELをやりたいからとセールスイネーブルメントや資料作成のチームを立ち上げても、営業事務の機能だけで終わってしまうことも多いと聞いています。ロボットペイメントは、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスなど、それぞれのチームに指標を持たせて、定期的に見直しとチューニングできているところが成功のポイントではないでしょうか。営業をチームを分けしただけで終わってしまう会社が多い中、どこにボトルネックがあるかを分析して改善を続け、ワークしているのはすごいことです。

今後の展望 経営にインパクトを与える新しいIRを

現在の業務について教えてください

IR室での現在の仕事は投資家とのコミュニケーション、コンテンツ作成、KPI設計、体制づくりなど、試行錯誤しながら成功パターンを探すことを繰り返しています。

当時IRは社内でもっとも重視されているプロジェクトのひとつだったので、優先度を上げて取り組もうとなったのが、IR専任になった背景です。実は、最初はIRにフォーカスをした業務に就くことに少し抵抗がありました。

ひとつの業務に集中できることや、重要なプロジェクトにアサインしてもらえるのはとてもありがたいことですが、IRには守りのイメージが強かったんですよね。株価は本質的には業績次第で、自分が直接的に作れるものではないと考えてしまい、もどかしさを感じていました。会社の業績が伸びて営業利益が十分出れば株価がつく。そうやってすでにできあがっている数字をどう見せるか、というのがIRだと捉えてしまっていました。事業や数字を作る側の仕事をやりたい気持ちが強かったので、正直テンションが下がる部分はありました。

何が転機になったのでしょうか?

業務をやっていくうちに、それが自分の固定観念だったと気づいたんです。実際には何もないところから、資料のコンセプトや流れを作り、投資家にどう伝えるかから考えて設計する。場合によっては、自ら企画を考えたり、他社IRを調査した結果や投資家からのフィードバックを経営陣や事業側に伝え事業推進に関与する。

「IRってこんなもんでしょ」っていう思い込みをとっぱらってから楽しさが分かるようになりました。正解がない世界で、IRの戦略をどうするか、資料作成のフローやどういうストーリーで組み立てるか、勝ちパターンを1から作ることにやりがいを感じています。

最近は意識的に勉強会や交流会に行くようにしているんです。そこで他社の社長やCFO、IR責任者と話していくうちに、IRは何でもやれる自由度が高い仕事ということが分かってきました。やっちゃいけないのはインサイダー取引のように法に触れることだけ。そこがおもしろい。

IRは営業やマーケティングに近い面もあります。個人投資家や機関投資家は企業がどういう状態になったら株を買うのか。彼らにはどういうニーズがあって、どんなコンテンツが刺さるのか。それをひとつずつ設計していきます。知り合った人の中にはM&AとIRを担当している人や、事業提携とIRを兼務している人もいます。将来的には会社の見せ方を考えつつ、自ら業績を上げるための動きにフォーカスしていくこともできるようになりたいと考えています。

IRから経営にインパクトを与えられると考えられるようになったのが最近の気づきですね。IRは経営を映し出す鏡という共通認識を、会社とも持っていますし。IRの視点で経営に携わっているという自覚を持ち、自由にやっていく。そこが楽しくて難しいポイントですね。

今後はどのようなことにチャレンジしたいですか?

短期的にはIRで結果を出すことです。

将来の非連続な成長には新規事業やM&Aが必要不可欠だと考えていますが、そういったアクションをするための資金調達がしやすいようにIR活動を通じて株価を高める・出来高を増やすことを実現させたいですね。また、事業が成長して利益を一定程度出せるようになってきたときに、経営陣や従業員がストックオプションなどを行使しやすい状態にしておきたい。株式報酬を通じて成果に報いることで、さらに事業成長をドライブさせることができると考えています。

株価は直接コントロールできませんが、投資家とコミュニケーションを続けて株を買ってもらえる状態にしておくなど、アプローチできることは色々あります。IRの責任者として出せる成果のひとつなので、やり遂げたいと思っています。

最近は未上場のスタートアップの資金調達環境が整ってきましたが、当社のように上場したときに時価総額300億円いかないベンチャーも多い。そうなると機関投資家の投資ターゲットになりづらくて、それ以上に時価総額が上がっていかないというというねじれが起きているんです。それを解決できる正解パターンがまだありません。稀に成功例があっても再現性がない。そこの成功モデルになりたいと考えています。そして日本のスタートアップ支援としてノウハウを提供できるようになれば、世の中にも寄与できるなと。

その先は、社長の右腕として事業も経営も見られるポジションを目指します。より経営に近いところをやりたいですね。たとえばIRきっかけで事業提携を増やしたり新規事業を立ち上げたりすることにチャレンジしていきたい。そういうアクションは株価上昇にもつながります。大きい提携やM&Aによって、それまでプラス1ずつ上がってきたところを、プラス3にできるかもしれないし、掛け算になることも起こりうる。そうやって経営にインパクトを与える仕事をやるのが目標です。

仲間とのつながり 新藤さんと関わりの深いメンバー

社長室 菊池 憂佑

直近の業務はIRに特化し、他社状況や市況に常にアンテナを張り、最新情報やおもしろい取り組みなど常にキャッチアップし、そういった情報をすぐに社内展開、今後の当社としての戦略立案から実行まで何でもやっていてすごいです。社長とも上手く連携を取りながら、業務遂行にあたっているのもさすがです。

管理本部 統括役員 CFO 久野 聡太

IR責任者として、透明性高く情報を外部に伝え、当社が適切な評価を投資家から受ける要を担っており、私とは業務上密接に情報共有をしています。IRにとどまらず、for the teamの精神で視野を広く持ち、多くの社員をサポートしていて、若手社員の優しい兄貴分みたいな一面もあります。

HR部 法務・人事労務課 平野 孝伎

会社の現状とこれからを正しく世の中に広めていくために、社内ではお互いの持っている最新情報をシェアし合い、積極的に情報収集しています。また、幅広い視点を持っている新藤さんからは採用や人事施策についてのアドバイスをもらうことも多く、パートナーとして助け合って業務を進めています。年齢が近いこともあり、プライベートで登山をするなど遊び仲間でもあります。

1日のスケジュール

09:00

適時開示の確認

当日朝の適時開示が無事配信されているか、株式ニュースへの掲載があるか、SNSの反応などをチェックします。

09:30

株価・出来高の確認、株式ニュース確認

自社およびベンチマーク企業の株価・出来高の確認をします。 特徴的な動きをしている企業があれば、HPを見に行ったりニュースサイトを見たりして要因を探ります。

10:00

メール確認・対応

投資家や証券会社、IR支援会社からのメールを確認します。

10:30

資料作成

決算説明資料やIR戦略に関する調査・分析資料の作成を行います。

12:00

昼食

他部署のメンバーと数人でランチに。 色んな部署とコミュニケーションをとることが仕事のアイデアにつながります。

13:00

IR定例ミーティング

社長・CFO・事業管掌役員と定例でミーティングし、 IR戦略の議論や成果物の進捗報告・確認、今後の計画策定などを行います。

15:00

社長の取材同行

テレビ・ラジオ・YouTubeなどの株式情報番組への出演に同行し、 当日のプレゼン内容の最終調整や質疑応答のサポートを行います。

17:00

ラップアップミーティング

IR定例ミーティングで挙がった課題やタスクの内容・課題解決方針のすり合わせを行います。 タスク漏れをなくす、課題の理解度を高めて生産性を向上するのが目的です。

18:00

帰宅

月に数回、IR担当者同士の勉強会に参加したり、知り合った社長・CFO・IR担当者の方と食事に行って情報交換しあっています。

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