資金繰り表とは?作り方や活用方法、分析のやり方を解説!

経理

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「資金」の有無は、会社経営の中でも最も注意すべき要素でしょう。たとえ売上は上がっていても、手元に現金がなければ取引先への支払いが滞ってしまうことがあります。このような事態を避け、適切にキャッシュフローを回すためには「資金繰り表」が欠かせません。資金繰り表があれば、経営状況を適切に把握し、資金のショートを未然に防ぐことができます。

一方、資金繰りの重要性は理解していても、資金繰り表の運用は難しいと感じている経営者も多くいらっしゃるようです。では、資金繰り表を定期的に作成し、経営判断に役立てているには何が必要なのでしょうか。
今回は、資金繰り表の概要と作成方法、活用方法をご紹介します。キャッシュフローを安定してまわしてくための対策を考えていきましょう。

※目次※
1.資金繰り表とは
2.資金繰りの改善が必要なケース
3.資金繰り表を作成するメリットとは?
4.資金繰り表を作成するのに用意するもの
5.資金繰り表はどうやって作成するのか
6.作成した資金繰り表から資金繰り分析を行おう!
7.資金繰り分析を行う前のポイント
8.請求まるなげロボを導入して安定した資金繰りを実現させよう!
9.まとめ

資金繰り表とは


資金繰り表は、資金の動きや過不足の状況を把握するための表です。まずはその概要と具体的な中身についておさえていきましょう。

概要

資金繰り表は、企業や個人事業主が経済活動を行う際の、現金の収支の動きをまとめた表です。特定の期間における全ての現金の収入と支出を取りまとめているため、足元の現金の過不足がわかります。損益計算書上で多額の売上が上がっていたとしても、資金がショートしないとは限りません。売上が上がってから支払いを受けるまでの期間が長く、現金を得る前に資金が尽きてしまうということもあります。そのため、資金繰り表を損益計算書上とは別に管理し、黒字倒産を避ける必要があります。

資金繰り表の項目

資金繰り表の項目としては以下の5項目が挙げられます。

・前月の繰越し
・営業収支
・財務収支
・経常収支
・翌月繰越

営業収支では、営業活動による資金の流れをまとめます。一方、財務収支で整理するのは、銀行からの借入金や返済などによる資金の流れです。経常収支では本業の営業活動以外の収入と支出を取りまとめます。これらのそれぞれの収支が明確になれば、前月の繰越しがいくら増加したか、もしくはいくら減少したかがわかります。

資金繰り表のタイプ

資金繰り表には、「実績資金繰り表」と「予定資金繰り表」の2つのタイプがあります。
「実績資金繰り表」は、過去の実績から資金の動きをまとめたもので、足元の資金繰りの問題点を洗い出すために用いられるものです。

一方で、「予定資金繰り表」は、経営計画を基に、将来の資金繰りに問題がないか、確認をとるために作成します。銀行から融資を受ける際には、経営状況の実績に加えてこの「予定資金繰り表」の提出が求められることがあります。

資金繰りの改善が必要なケース

資金繰りが悪い状態では、損益計算書上の収支が黒字であっても倒産することがあります。この状態を黒字倒産と呼びます。では、どのような時に資金繰りの改善が必要なのでしょうか。具体例としては以下が挙げられます。

・売掛金の回収ができていない
・多額の支払いをすぐに行う必要がある
・必要な融資が受けられていない

取引先の中に支払いが滞っている企業がいる場合は、すぐに連絡をとった方がよいでしょう。場合によっては、回収までの期間を短くできないか検討した方がいいかもしれません。
多額の支払いがあるようであれば、ビジネス用のクレジットカードを活用するなどして、支払いを先延ばしにできないか検討しましょう。それでも資金が足りない場合は、融資を受ける必要があります。事業計画等の書類を作成し、金融機関に相談しましょう。

資金繰り表を作成するメリットとは?


前述のとおり、資金収支を正確に把握していなければ、黒字倒産に陥るリスクが高まります。資金繰り表の運用は、どのようにリスクを軽減してくれるのでしょうか。ここでは具体的なメリットを紹介します。

資金不足の可能性を予測できる

資金繰り表があれば、資金が不足しそうな時期を見極めることができます。損益計算書とは異なり、実際の現金の動きを基に過去の実績と将来の予測をまとめて俯瞰できます。事前に資金不足の可能性が予測できれば、銀行に融資の相談をする、ファクタリングを使ってすぐに現金を用意する、買掛金の支払い延長を相談するなど、資金不足が起こらないための対策をとることができるでしょう。

資金不足の原因究明に役立てられる

短期的な支払いのための現金を用意するだけでは、資金繰りが改善されたとは言えません。根本原因が改善され、月々のキャッシュフローが黒字で回らない限りには、いずれ資金は枯渇してしまうでしょう。

事態が深刻になる前に、資金繰り表を基に今後の経営戦略を見直す必要があります。売掛金の回収ができなくなっている要因はないか、過剰な不良在庫を抱えていないかなど、具体的な要因を探ってみましょう。

資金繰り表を作成するのに用意するもの


資金繰り表を作成するために必要となるものとしては、以下の3つが挙げられます。

・月次試算表
・現金出納帳
・預金出納帳

ここではそれぞれの概要をおさえておきましょう。

月次試算表

月次試算表は、月別の企業の経営活動を管理するための試算表です。1ヶ月単位で作成し、損益計算書と貸借対照表の2つで構成されています。経営状況を把握するだけでなく、金融機関からの融資の審査や納税額の予測などにも用いられます。

現金出納帳

現金出納長は、会計上の重要な帳簿の一つで、現金の入出金を記録するために用いられます。入金と支出のそれぞれで記録するものは、入出金があったものの内容、時期、取引先、用途です。これにより、企業は帳簿上の残高と現金残高が一致しているかどうかを確認します。

預金出納帳

預金出納帳は、預金口座の入出金を管理する帳簿です。企業が開いている金融機関の各口座の入出金をすべて記録します。
企業の各金融機関の預金残高を明確にするために活用され、預金出納帳も現金出納帳と同様に、資金繰り表作成の際にも参照されます。

資金繰り表はどうやって作成するのか


資金繰り表を作成する際には、主にエクセルを活用する場合と、専用の会計ソフトを活用する場合があります。それぞれの手順を見ていきましょう。

エクセルで作成する場合

事業の規模が小さく、取引の数も少ないようであれば、エクセルによる資金繰り表作成で十分でしょう。
まずは、エクセルシートに資金繰り表で管理すべき科目を整理していきます。前述の通り、整理すべき項目は前月繰越、営業収支、財務収支、経常収支、翌月繰越の5つです。特に詳細な整理が必要な営業収支と財務収支で取りまとめる勘定科目には以下のものが挙げられます。

<営業収支の収入>
・現金売上・売掛金回収・手形期日落とし・手形割引・前受金・その他の収入

<営業収支の支出>
・現金仕入れ・買掛金支払い・手形決済・人件費・販売費・管理費・諸経費・納税

<財務収支の収入>
・借入金・その他の財務収入

<財務収支の主出>
・借入金の返済・その他の財務支出

科目を整理したら、実際の金額を入力します。入力が終了したら、エクセルに計算式を入れましょう。それぞれの収入、収支の合計額を計算し、前月繰越から足し引きすることで、翌月繰越の額が明確になります。

エクセルで作業を行う場合は、計算のミスがないか、最後に確認することも重要です。

会計ソフトで作成する場合

資金繰り表の作成が機能として備わっている会計ソフトもあります。エクセルで作成することも可能ですが、会計ソフトはより簡単な操作でスピーディに表を作成できます。

資金繰り表の作成に必要な作業は、基本的に売掛金や買掛金などの日々の仕訳やその予定を入力することです。仕訳の情報を基に資金繰り表は、システムが自動で作成するため、自分で表を作成する必要はありません。

作成した資金繰り表から資金繰り分析を行おう!


資金繰り表を基にどのような分析を行うことができるのでしょうか。資金繰り分析の重要性と手法についてご紹介します。

資金繰り分析の重要性

資金繰り分析は、「資金ショートの回避」と「効率的な資金運用」の実現の2つの側面から重要な活動です。

一度、資金がショートすると、取引先や金融機関からの信用を失ってしまいます。そして支払いの手段が尽きれば倒産となってしまうことから、資金繰り分析を行い、資金ショートのリスクを詳細に把握して先に対策を打つことが大切なのです。

一方、手元の現金が大きく余っている状態も健全な経営状態とは言えないでしょう。これは資金を運用して収益を得るチャンスを失っているとも捉えられるためです。
一定の安全は確保した状態で、資金をうまく投資に回し、さらなる利益を獲得するためにも資金繰り分析は重要です。

資金繰り表からの分析方法

資金繰り表からの分析手法には、主に「予算実績分析」と「各収支項目の検討」の2つがあります。

「予算実績分析」は予算と実績の差分を見て、過去の営業活動が予算通りに行われたかを確認する作業です。予算とのズレがある場合は、その原因をみつけ、必要に応じて将来の予算の計画を修正します。

「各収支項目の検討」では、経常収支、経常外収支、財務収支のそれぞれの状態を確認していきます。経常収支は営業活動の結果を表すため、黒字を保つことが望ましく、顧客からの入金が遅れていて収支が赤字になっている場合は、ファクタリングなどの手段を検討しましょう。
なお、経常外の収支は設備投資などが対象になり、常に黒字である必要はありません。重視すべきことは、計画通りに収支が進んでいるかという点です。
財務収支は、借入金に関する収支です。借入金をしっかり返済していれば、収支はマイナスになります。

資金繰り分析を行う前のポイント


ここでは、資金繰り分析を行う前に、注意しておくべき点を2つご紹介します。

企業活動の流れやB/Sを理解する

まずは、企業活動の流れと特性をおさえておきましょう。扱っている商材によって、年間を通して売上が上がりやすい時期と落ち込みやすい時期があるはずです。売上の増減は、在庫の確保の量にも関わる重要な要素です。
また、取引先との契約形態、特に支払いサイクルについてもしっかり把握をしておく必要があります。

そして、貸借対照表(B/S)への理解も深めておきましょう。貸借対照表は、企業の財務状態を取り纏めたものです。売掛金、買掛金、固定資産、借入金など、資金繰りを考えるうえでの重要な指標がまとめられています。資金繰り表との連動性を意識するようにしましょう。

3つの視点で分析を行う

虫の目、鳥の目、魚の目の3つ視点を持って分析を行うことも重要です。それぞれの視点についてご紹介します。

・虫の目
虫の目は細かい視点で見ていくことを指します。入金を管理する際は、毎月、しっかりと売掛金が回収できているか、見ていく必要があるでしょう。支払いについても、滞りがあっては取引先との信用を失ってしまいます。しっかりと支払いが済んでいるか、ミクロな視点で確認しましょう。

・鳥の目
鳥の目は、高い目線から俯瞰してみていくことを指します。時に資金繰りは、月次の短期的な視点ではなく、長期的な視点で見つめることも求められます。1年間というある程度の長期間で資金の増減をみてみましょう。赤字になっている項目については、注意が必要です。特に経常収支が赤字になっている場合は、事業の体制を見直す必要があるでしょう。

・魚の目
魚の目は、短期と長期の両面から将来を予測することを指します。貸借対照表(B/S)の情報を基に将来の資金繰りの予測を立てましょう。営業活動の状況、競争環境、人件費等の費用の増減などを総合的にみて判断する必要があります。

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まとめ

この記事では、資金繰り表の概要から作成方法、活用方法について解説してきました。資金繰り表を定期的に作成、運用すれば、財務状況を正確に把握し、黒字倒産を避けることができます。資金繰りが悪化しているようであれば、請求業務のプロセスを見直してみましょう。

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【監修】ROBOT PAYMENT フィナンシャルクラウド事業部

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