ファクタリングと融資の違いとは?双方のメリット・デメリットなども解説

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金融機関から資金を調達する融資は、これまでに利用されてきた方もおられるでしょう。最近では、ファクタリングと呼ばれるサービスが注目されており、日本でも利用率が増えてきています。しかし、まだ認知度が低いためどういったサービスか理解されていない方もおられるのではないでしょうか。

このコラムでは、融資とファクタリングの違いと双方のメリット・デメリットについてご紹介していきます。

ファクタリングと融資の概要を解説

融資は資金調達手段としても認知度が高く、利用していない方でもどういったものなのか何となくイメージできるでしょう。一方、ファクタリングと呼ばれるサービスはまだ日本に浸透していない資金調達手段のため、どのようなサービスなのか見当がつかない方も多いかもしれません。ここでは、ファクタリングの概要を説明するとともに、改めて融資の概要についても触れていきます。

ファクタリングの概要

ファクタリングとは、自社が保有する支払期日前の売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、現金化するサービスです。決済日より前の売掛債権をファクタリング会社に売却すれば入金前に現金を手にできるため、資金繰りの改善に効果があります。

ファクタリングは「買取型」と「保証型」の2種類に分けられ、そこからさらに買取型は「2社間ファクタリング」「3社間ファクタリング」に分けられます。

● 買取型
2社間ファクタリングは利用者とファクタリング会社の間で契約する方法です。売掛先に許可を得る必要がないため最短即日で資金調達ができる一方、手数料が割高な傾向があります。
一方、3社間ファクタリングは売掛先も交えた契約方法で手数料が安く抑えられますが、売掛先に資金繰りが良くないと不信感を抱かれてしまうこともあるようです。

● 保証型
保証型は、売掛先が何らかの理由で倒産してしまい売掛金の回収ができなくなった場合に、保証会社が保証金を支払ってくれる仕組みです。万が一のリスクを防ぎたい場合は保証型を利用しましょう。

融資の概要

融資とは、金融機関がお金を必要とする人に対して資金を貸すことです。手形貸付・手形割引・証書貸付・当座貸越とさまざまな形態があり、それぞれ特徴が異なります。融資には、公的融資と民間融資の2種類があります。

● 公的融資
公的融資は、国や自治体が主体となって実施する融資です。自治体と金融機関、各都道府県の信用保証協会などが連携し、中小企業が必要な資金を調達できるように支援する「制度支援」があります。起業したばかりで民間の金融機関から融資を断られた場合でも、資金調達が可能です。

● 民間融資
民間融資は、民間の金融機関が主体となって実施する融資です。信用保証協会からの保証を受けずに資金を調達する「プロパー融資」や、利用者の信用があれば担保なしで利用できる「ノンバンクの無担保融資」などがあります。

ファクタリングと融資の違い

どちらも、資金を調達する手段の一つという意味では共通しています。しかし、ファクタリングと融資では資金調達方法が大きく異なります。
ファクタリングはファクタリング会社が「債権を買い取る」ことによって資金を調達する一方、融資は金融機関が「お金を貸す」ことで資金を調達します。他にも、双方には相違点がいくつか存在しますので、ここではファクタリングと融資の違いについてご紹介します。

資金調達可能額

ファクタリングの場合、基本的に売却する売掛債権額が上限になります。そのため、売上債権額以上の資金は調達できないのと、支払期日前の売掛債権がなければ資金調達できません。ただし、ファクタリング会社によって現金化できる金額が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。また、調達できる金額は売掛債権額から手数料が差し引かれた額であるため、売掛債権額と同じ金額を現金化できるわけではありません。

融資の場合は、会社の規模や業績などが審査されて金額が設定されます。資金調達できる額の相場は、数百万円〜数十億円程度と幅広いのが特徴です。

資金調達までの期間

ファクタリングの場合は、取引済みの売掛債権を買い取るだけなので審査基準が低く、審査にかかる時間も最短即日で完了します。中には、約1時間程度で資金調達できるファクタリング会社も存在しますが、3社間ファクタリングの場合は売掛先の承諾を得なければならないため、多少時間がかかるでしょう。

融資の場合は、自社の規模や経営状況、財務状況などを細かく審査するため資金調達するのに早くても1週間はかかります。また、自社の返済能力を示す資金繰り表や事業計画表の作成に時間がかかるため、長い場合で3ヶ月程度の期間を要することも少なくありません。ただし、一度でも取引したことがある場合、資金調達期間も新規取引より早いのが一般的です。

資金調達にかかる費用

ファクタリングの場合、売掛債権から手数料が差し引かれます。
2社間ファクタリングの場合は、10%〜20%と比較的割高な傾向です。対して3社間ファクタリングの場合、1%〜5%程度と安く抑えられます。ファクタリング会社によって手数料の割合が異なるので、なるべく手数料率の低い会社を選びましょう。

融資の場合は、信用格付によって金利が決まります。
信用格付けとは、融資を実施するかを判断する基準となるもので、点数が高いと金利が低くなり、逆に点数が低いと金利が高くなります。信用格付けが低い場合は、公的機関の信用保証協会に保証料を支払うことで保証人を立てなければなりません。

信用保証を受ける際の保証料率は経営状況によって異なりますが、担保や会計参与を設置している会社は、保証料率の割引が適用されるケースもあります。

審査対象

ファクタリングでは、売掛先の信用度を重視します。売掛先の経営状況が良好で継続的な支払いができていれば審査を通過できるでしょう。
融資の場合は、利用者の返済能力や財務状況などが細かく審査されます。過去の決算書や今期の試算表、担保設定や個人資産の有無などもチェックされるため、比較的審査は厳しいといえるでしょう。

返済期間

ファクタリングはお金を借りているわけではないので返済義務がありません。しかし、2社間ファクタリングの場合は、取引先から入金された売掛金をファクタリング会社に支払う必要があります。支払期間としては、入金後10日〜20日の間で支払うところが多いようです。返済期限に遅れてしまうと法的措置を取られかねないため、可能な限り入金と同時に返済するようにしましょう。

融資の場合は、借入目的や金額に応じて異なるものの、返済期間が1ヶ月〜10年程度と幅広いのが特徴です。審査結果によっては希望の返済期間にならないケースもあるため、金融機関に交渉してみるといいでしょう。

返済方法

ファクタリングでは、売掛先からの支払期日が決まっているため分割払いができず一括での支払いになります。2社間ファクタリングの場合は、売掛先から利用者に入金された売掛金をファクタリング会社へと返済します。一方、3社間ファクタリングでは売掛先が直接ファクタリング会社に支払われるため、そういった手間がかかりません。

融資の場合は一括に限らず、分割や極度額を設定する残高スライド返済など多様な返済方法から自由に選択できます。

売掛先への通知

ファクタリングの場合、売掛先を交えた3社間ファクタリングでは債権譲渡の事実が知られてしまいます。2社間ファクタリングの場合は基本的に通知されませんが、債権回収トラブルが生じた場合に債権譲渡の事実が知らされる仕組みです。

融資の場合は、「顧客との取引内容や取引で得た情報を第三者に提示しない」という守秘義務があるため、売掛先への通知はありません。万が一通知してしまうと、管轄官庁から金融機関に重い処分が下る可能性があります。

追加の資金調達

ファクタリングの場合、信用できる売掛債権であれば追加の申し込みが可能です。融資の場合は、「経営改善計画書」を提出し返済余力があれば追加融資を受けられるかもしれません。しかし、最初の融資から期間が空いていないなどの場合は、返済能力を判断できないため追加融資は難しいでしょう。

会計上の分類

ファクタリングの場合、債権譲渡による資金調達のため負債として計上されず、信用にも影響を及ぼしません。
融資の場合は、借入金のため会計上負債として計上されます。そのため、継続的に融資を利用すると負債が増えてしまい、金融機関からの評価も下がってしまうので注意しましょう。

ファクタリングと融資それぞれの活用すべきシーン

ファクタリングと融資、双方で活用すべきシーンは異なります。ここでは、上記で挙げた相違点を踏まえながら、それぞれの活用すべきシーンについてご紹介します。

ファクタリングを活用すべきシーン

最短即日で売掛債権を現金化できるので、早急に資金が必要な場合に有効です。特に、オンライン手続きであれば迅速に資金調達できるでしょう。また、将来的な融資の利用を視野に入れている場合は、会計上負債として計上されないため金融機関からの信用に影響しないことも大きな利点です。

赤字経営・債務超過・税金滞納などで融資の審査を通過できない場合でも、売掛先の信用度が高ければ利用できるので、自社の信用力に自信がない場合もおすすめです。

融資を活用すべきシーン

設備投資や事業拡大など多額の資金が必要な場合は、事業計画書で資金を計画的に活用できることを証明することで資金調達が可能です。また、ファクタリングと比べて低金利で利用できるため、コスト面が心配な方にもおすすめです。事前に資金調達を行い先行投資する場合も有効な手段といえるでしょう。

ファクタリングのメリット・デメリット

中小企業でも利用率が増えているファクタリングですが、まだ十分認知されているわけではありません。そのため、ファクタリングの利用で得られるメリットや利用時の注意点などを理解していない方もおられるでしょう。ここでは、ファクタリングのメリット・デメリットについてご紹介します。

メリット

ファクタリングのメリットは以下の通りです。

● スピーディーな資金調達が可能
基本的に最短即日~1週間程度で資金調達が可能です。特にオンラインでの手続きでは、よりスピーディーな資金調達ができるでしょう。審査では売掛先の信用度を重視しているため、審査項目が少ないのもポイントです。

● 自社の経営状況問わず利用可能
先程も紹介したように、売掛先の信用度があれば利用できるため、赤字経営や債務超過といった状態でも利用できます。

● 貸倒リスクの防止
売掛先が何らかの理由で倒産してしまっても、利用者が責任を負うことはないので安心して利用できます。そのため、確実に売掛債権を回収でき、未回収リスクも減らせるといったメリットがあります。

デメリット

ファクタリングのデメリットは以下の通りです。

● 手数料が割高である
ファクタリング手数料の相場は1%~20%程度とされています。しかし、中には常識の範囲を超えた手数料率に設定している悪質業者もいるので、契約前に十分確認するようにしましょう。

● 売掛先に債権譲渡の事実を知られた場合の悪影響
3社間ファクタリングの場合は売掛先の承諾を得なければならないため、債権譲渡の事実を知らせる必要があります。売掛先が債権譲渡の事実を知った場合、資金繰りに不信感を抱かれ今後の取引に影響を及ぼす可能性があります。知られたくない場合は、2社間ファクタリングを利用しましょう。

● 資金繰りがさらに悪化する可能性
資金繰りが悪化する根本的な原因を突き止めて改善しないと、意味がありません。継続的なファクタリングの利用はかえって資金繰りの悪化を加速させてしまうので、計画的な利用を心がけましょう。

融資のメリット・デメリット

融資に関してもメリット・デメリットを正しく理解されていない方は少なくありません。闇雲に利用するのは得策ではないので、自社に最適かどうかを慎重に判断しましょう。ここでは、融資のメリット・デメリットについてご紹介します。

メリット

融資のメリットは以下の通りです。

● 低金利で利用可能
借りる金額に応じて利息がかかる仕組みなので、低金利であればコスト負担を最小限に抑えることが可能です。なお、金利は金融機関によって大きく異なっています。実際、日本政策金融公庫が2%~3%なのに対し、消費者金融は15%とかなりの高金利です。

● 高額な資金調達が可能
事業拡大や起業時には多額の資金が必要になります。審査時に提出する事業計画表で資金の計画的活用が証明できれば、多額の資金調達が可能です。ただし、起業して間もない場合は実績が少なく審査に通過できないため、創業融資を活用するのがおすすめです。

● 第三者の介入が皆無
融資の契約では、割り切った資金の貸し借りであるため融資元が経営に関与する権利を持ちません。そのため、融資元への配慮等が不要です。

デメリット

融資のデメリットは以下の通りです。

● 資金調達に時間を要する
自社の経営状況や返済能力、財務状況などの確認から資金繰り表、事業計画表の提出も必要になるので、申し込みから資金調達までに手間と時間がかかります。審査結果によっては、希望金額を得られなかったり融資自体を断られたりするケースも少なくありません。

● 返済義務が生じる
融資はいわゆる借金です。そのため、契約通りに返済しなければなりません。自社が倒産した場合でも返済義務は消えないため、資金計画をしっかり立てないと借金だけが残ってしまいます。

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近年は、個人やフリーランスで働く方も増えてきています。その一方で、法人よりも信用力に欠けるため融資を断られることも少なくありません。ファクタリングに関しても、手数料が割高で資金繰りの悪化に繋がることもあるでしょう。上記の問題で資金繰りにお悩みの方は、ROBOT PAYMENTが提供する「1click後払い」を導入してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

資金繰りの改善や設備投資、事業運転資金など、資金調達が必要なケースはさまざまです。融資は多額な資金を調達できる反面、審査基準が厳しく、調達できるまでにある程度の期間を要します。ファクタリングに関しては、審査が厳しくない分最短即日での資金調達が可能ですが、現金化できるのは売掛債権額よりも少ないことなどを理解しておきましょう。
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監修
【監修】藤田 豪人 株式会社ROBOT PAYMENT 執行役員

2019年当社に入社、執行役員に就任。
当社に入社以前は株式会社カオナビにてコーポレート本部長、複数の情報IT企業にてCMOなどを歴任。
現在は、当社のフィナンシャルクラウド事業及びマーケティング全般を統括。