オンライン寄付決済はNPO・非営利団体の資金調達を変えるか?

決済全般

Facebook にシェア
Pocket

?????????

公共団体への新しい形の寄付とも言われる「ふるさと納税」によって、寄付のあり方も変わりつつありますが、国際的にはまだまだ日本における個人の寄付に対する意識は低いままとなっています。

実際、2014年の個人寄付総額の名目GDPに占める割合をみると、日本の0.2%という数値は英の0.6%、米の1.5%と比べると見劣りすることは否定できません。

一方で、寄付決済の手段が多様化し、オンラインでの寄付決済を検討するNPO・非営利団体は増加傾向にあります。そして、その中には、新しく取り入れた寄付集金手段を利用して運営資金の調達に成功している団体が存在します。

私ども決済代行会社では、オンライン上の寄付決済サービスを導入を検討するNPO・非営利団体様からのお問合せを多くいただいており、弊社の寄付決済システム導入していただいたNPO法人では、立ち上げと同時にネットを通じた寄付金を約1年半の間で約6倍に増やしたという事例もあります。

業界全体でオンラインでもっと気軽に寄付ができる環境を構築することは、日本の国内の寄付市場を世界基準に押し上げる一助になるはずです。

今回は、オンライン寄付決済に焦点をあて、寄付決済手段毎の用途やメリット・デメリットについてお話ししてまいります。

そもそも寄付にはどんな方法があるの?

そもそもオンライン寄付とは、主には自社サイトや寄付ポータルサイト上からクレジットカードを通じて課金を行う仕組みのことを指します。昨今ではクラウドファンディングやTポイント募金など、NPO・非営利団体向けの様々な寄付サービスが展開されており、その手段は年々多様化しています。

筆者自身、NPOでの勤務した経験がありますが、寄付・会費の徴収は非営利団体の経営において欠かすことのできない運営資金源です。調達元を多く持っておくことは、団体運営を考える上で基本的な戦略となることでしょう。

現在、国内で主流となる寄付手段は下記3つに大別することができます。

・現金(手渡し、募金箱など)
・銀行振込/郵便振替
・オンライン寄付(クレジットカード、クラウドファンディングなど)

上記の割合でいうと、実は日本では現金と銀行振込/郵便振替によるやりとりが8割以上も占めており、オンライン決済は現在2割程度に留まっています。

図:主に利用される寄付手段の割合(複数回答可)

20170810_2

出典:『寄付白書2015』日本ファンドレイジング協会より作成

このように日本国内におけるオンライン上での寄付決済はまだまだ発展途上の段階にあります。アメリカでは、オンライン寄付金額が30万ドル(約2460万円)から154億ドル(約1兆2600億円)へと、過去12年間で5万倍の規模に成長したことからも、今後国内の寄付市場はオンライン化の推進が鍵を握ると考えられています。

寄付手段別のメリット・デメリット

従来の寄付方法と比較してオンライン寄付決済のメリットとデメリットを対比的に明示するため、現金、銀行振込/郵便振替、オンライン寄付の特徴を簡単にまとめました。

図:寄付手段比較表

20170810_3

上記のポイントから、手渡しによる安心感や実感を得られる現金や銀行振込と併用する形で、オンライン寄付を組み合わせるのが効果的な使い方と考えられます。リアルでは接触できない寄付者からも手間無く幅広く受けることができ、募金や管理上のデメリットもカバーできるオンライン寄付を導入することで、より団体の活動を加速させることができます。

オンライン寄付の中でも、クレジットカードを利用することのメリットはとても大きく、

・対面での寄付
・寄付者が現金を用意する手間が無い
・管理側が現金の管理・お礼状の送付等の作業負担をかけることが無い
・銀行振込でわざわざ振込にいくことなく、その場で寄付をすることができる
・管理側でも振替用紙の送付が必要無い

上記のような、対面での寄付ができるだけでなく、寄付したいときに思い立ったその場で寄付ができるというメリットがあります。

その為、HPやポータルサイトなどで団体の活動をアピールするだけで、寄付が集まりやすくなります。また、団体の寄付金集めに割く時間を削減することができ、団体そのものの活動により専念することができる為、結果的により多くの共感を呼び、より多くの寄付を集めることにつながるでしょう。

オンライン寄付事例紹介

クラウドファンディングを中心に、NPO団体を応援するオンライン寄付決済ソリューションが増えています。その中でも主だったものを分類し、利用する上でのメリットとデメリットをまとめました。

・クラウドファンディングサイト
①MAKUAKE
②JapanGiving
メリット:ポータルサイトを経由し寄付を幅広く集めることができる。
デメリット:多数の加盟団体(3,000~5,000団体程度)に埋もれてしまう。

・自社サイト上での寄付
①フローレンス
②日本財団
メリット:団体の活動に共感した上で寄付。継続的な寄付につながりやすい。
デメリット:団体のHPに辿り着かない限り寄付に結びつかない。

・その他
①Tポイント募金
②黄色のレシート募金
③Gooddo
メリット:導入が無料であることが多く、検討しやすい。
デメリット:多数のNPO団体が登録している為、寄付が少額になる傾向がある。

寄付集めのチャネルは管理が行き届く限り多いに越したことはありません。しかし、なにより寄付金集めのコツはNPO法人自身の理念や活動に共感したファンを増やすことにあります。ファンが増えなければ、どんなにツールを増やしたところで、結局寄付金が集まることはないでしょう。
日本ファンドレイジング協会の調査によると、日本国内において寄付をした理由の1位が団体の活動に共感したから、第2位が寄付金がどう使われているかの明示、第3位より簡単な決済手段となっています。
つまり、クレジットカードによる簡単な決済の導入前に団体のファンがどれくらいいるのか、団体へ共感し寄付してくれる方々との信頼関係の構築と並行する形で、寄付集めのインフラ構築を進めていく必要があるということです。

これからますますオンラインによる寄付決済は増えていくと予想されています。団体の活動をより広める為にも、早いうちからオンライン寄付決済への対応をおすすめします。

弊社の提供する寄付・募金決済ASPは、NPO法人様500団体以上という随一の支援実績を誇ります。事例やノウハウ等、ご相談も受け付けておりますので、まずはお気軽にお問合せくださいませ。

     
【監修】ROBOT PAYMENT フィナンシャルクラウド事業部

ROBOT PAYMENTは請求管理業務を効率化・自動化するクラウドサービス「請求管理ロボ」や
サブスクリプションサービスに特化した決済代行サービスを提供しています。
「お金をつなぐクラウドで世の中を笑顔に」というビジョンを下にお客様に満足を提供致します。