オンラインサロンはなぜ人気? メリット・デメリットや始め方、成功のポイントも解説

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皆さんは「オンラインサロン」をご存知でしょうか。耳にしたことがある方も多いと思いますが、その内容まで周知されているかというと、そうではありません。オンラインサロンに入れば、さまざまな情報やノウハウを得ることができ、また開催すれば収益にも繋がる可能性もあるのです。

今回はその概要から人気の理由、オンラインサロンの始め方まで解説します。

オンラインサロンとは何か?

オンラインサロンとはSNSやインターネットサービスを利用した会員制の集まりのことで、主催者と参加者だけが閲覧できる非公開のオンラインコミュニティです。提供されるコンテンツはサロンによってさまざまですが、主なものは「主催者による投稿」と「サロンメンバー同士の交流」などがあります。

また、基本的にクローズドなコミュニティで会員登録をしている人しか参加できません。無料のオンラインサロンも散見できますが、多くは有料で、主催者は会費でサロンを運営しています。

オンラインサロンが人気を集める理由

前述したとおり、オンラインサロンは会員制のクローズドなコミュニティです。

では、なぜオンラインサロンがいまのような人気を集めているのでしょうか。ここではオンラインサロンが人気の理由を3つ解説していきます。

クローズドなコミュニティで交流ができる

オンラインサロンが隆盛を迎えている理由のひとつに、クローズドなコミュニティで交流できる点があげられます。コミュニティが主催者やコンテンツに興味がある人たちだけで構成されているため、自分と趣向が近い人たちだけが集まる傾向があります。

一方、多くのSNSコミュニティはオープンさが特徴で、基本的に誰でもアクセスできます。そのため、自分とは考えや価値観が合わない、いうなれば相性の悪い人も参加している可能性もあり、場合によっては批判や否定などネガティブな言葉をぶつけられるかもしれません。

そういった理由から、これらのリスクが少ない居心地の良い場所として、クローズドなコミュニティに人気が集まっているのです。

新しい情報や専門的な知識を得ることができる

オンラインサロンでは、他では得られない情報に触れられることも魅力のひとつです。例として、専門的な分野の最新情報であったり、プロしか知り得ないスキルアップのコツなどがあります。

また、得られるものはコミュニティから発信されているものだけではありません。似た価値観を持つ人の集まりという性質上、サロン内のメンバーとは円満なコミュニケーションが保障されています。そこから情報や知識以上のものを得られるかもしれません。

さらにインプットだけでなく、ときには自分がトピックの発信者になったり、サロンで進めているプロジェクトに参加することもできるでしょう。

「自分の居場所」を得ることができる

インターネットの普及は利便性が高まった反面、地域や社会、あるいは会社との繋がりを希薄なものにしました。個人で仕事も生活もできる時代になったともいえます。

しかし、その結果として「自分の居場所」を見出せない人が出てきたことも事実です。人間は社会的動物といわれており、常にコミュニティに属していたいという本能的欲求を持っています。オンラインサロンはルールとマナーを守れることさえできれば、誰でもコミュニティに参加し所属することができ、「自分の居場所」を得ることが叶えられるでしょう。

オンラインサロンのタイプは4種類

オンラインサロンには大別すると4種類あり、その内容と特徴はサロンによってさまざまです。
しかし、必ずしも下記の4つにカテゴライズできるというわけではなく、複数のタイプの特徴を併せ持ったものもあります。

ファンクラブ型サロン

主催者のファンが集まり、活動を応援したり、ファン同士で交流や情報交換をしたりする形のオンラインサロンです。

このタイプで主催者を務めるのは芸能人やミュージシャン、アーティスト、スポーツ選手などが多く、主にその主催者を応援したいファンが参加メンバーの大半を占めます。

基本的な内容として、主催者の活動報告やテレビでは見られないライブ配信、サロンメンバーのみ参加できるイベントの開催、サロン限定のグッズ販売などがあります。ときにはスタッフとして名を連ね、運営にかかわれるといった豊富なコンテンツが設けられていることも魅力のひとつです。

プロジェクト型サロン

主催者が立ち上げたプロジェクトや掲げた目標に賛同し、参加を希望する方がメンバーとして集まり、主催者と共に推進させていくオンラインサロンです。

コンテンツを受け取ることが基本のファンクラブ型に対し、メンバーが積極的に活動に参加するというスタイルがポイントで、交流や人脈の構築だけでなく、個人のスキルアップも期待できるでしょう。

さらに、サロンメンバー同士で企画を発足させたり、仕事の発注・受注を行ったりといった能動的な活動もします。自身のスキルを活かしたい方、活かして交流を深め人脈を広めたい方、スキルを学んで知識を深めたい方などにおすすめです。

ただし、その性質上、サロンによっては主催者からの発信が少ないため、インプットを目的としている人には少し居心地が悪いかもしれません。

コミュニティ型サロン

夢や目標を共有した主催者とメンバーが集まり、お互いを高め合うために運営されているサロンです。たとえば、メンバー同士でモチベーションを高め合ったり、メンバー間で夢を共有したりと精神的な繋がりを大事にしている傾向があります。友好関係の気付きやすさはサークル活動に近いかもしれません。

また、主催者とメンバーの繋がりと交流を重視しているため、他のオンラインサロンよりもさらにクローズドなサロンが多いのが特徴です。スタイルとしては少人数によるコミュニティであることを旨としているサロンが多く、新規募集をしていなかったり、参加にはメンバーによる紹介が必要だったりもします。

レッスン型サロン

その道のプロフェッショナルをはじめとしたエキスパートである主催者が、参加者に向けたオンライン講義などを通してレッスンを行うサロンです。参加者がスキルアップを目指しているのが特徴で、セミナーに近いといえばわかりやすいかもしれません。サロンメンバー限定の講義などもあり、専門的で実践的なスキルが得られることがメリットです。

また、発表会で学習したことをメンバー同士で共有したり、メンバー同士での勉強会が開催されたりすることもあります。こういった環境では同じサロンメンバーに質問できたり、習得したことをアウトプットできたりと、自身のやる気次第でたくさんのものを得られるでしょう。

ただし、学校や塾のように宿題を出している厳しいサロンもあり、マッチしない人には向いていないかもしれません。

オンラインサロンのメリット・デメリットとは

オンラインサロンを活用した活動をするのであれば、開設した後または参加後のメリット・デメリットを事前に把握することが大切です。
ここでは利用者が急増しているオンラインサロンのメリットとデメリットについて解説します。

オンラインサロンのメリット

●定期的な収入の確保
オンラインサロンの参加者の増加に比例して、主催者の収入も増加します。一般的に会費は月額定額制で、数百円から数千円が相場です。単純計算で会費を月額1,000円に設定し、参加者が1,000人集まった場合、主催者は毎月100万円の収入を得られます。

一方、運営費の内訳はサロンを置くプラットフォームサービスの利用料や通信費、スタッフを雇っていたら彼らへの報酬です。以上のことから、会場や施設を毎回借りて開催するコストに比べて、運営費が大きく抑えられているのがわかります。

●斬新なアイデアが生まれやすい
主催者が配信するコンテンツに関心がある人が参加者となるため、関連した情報やトピック、アイデアやノウハウが集まりやすい環境が形成されます。これは専門的かつ独創的な発想が生まれるビジネスチャンスにも繋がり、さらに活発な交流により内容もブラッシュアップされていくでしょう。

実際に「参加者との交流で新事業の糸口をつかんだ」「参加者とともにプロジェクトを推進させた」といった事例も多くあります。

●商品の宣伝やブランディング戦略
オンラインサロンは、商品やサービスをプロモーションする場としても活用が可能です。参加者は主催者の提供するコンテンツのファンでもあるため、サロン内での宣伝は高い効果が望めます。

また、オンラインサロン限定で販売する商品や提供するサービスは、限定コンテンツとなるためプレミア化も期待でき、ゆくゆくはブランディングにも繋がるでしょう。こうした価値を高めるブランディング戦略の一環としてもオンラインサロンは有効です。

オンラインサロンのデメリット


●高品質なコンテンツを絶えず提供せねばならない
参加者数が主催者にとっての収入に直結していることは前述しました。そして、参加者数を増やすには、絶えず魅力的なコンテンツの提供をし続けなければなりません。サロンに飽きてしまった参加者は瞬く間に離脱していきます。飽きさせないためには、興味を引くイベントの開催や企画の実施などを頻繁に行う必要があるでしょう。

また、会費を払うに足るコンテンツを作るには、参加者のニーズを常に把握していなければなりません。質の高いコンテンツの提供には多大な手間と時間が必要となります。

●人を集めなければならない
人が集まらなければ主催者の元にお金は入りませんし、参加者同士の活発な交流もできません。オンラインサロンにとって集客は大きな課題のひとつです。参加者が増えれば自然と口コミで人は集まりますが、開設当初の集客は主催者の努力にかかっています。

SNSなどを活用した集客をし、口コミで人が集まる様な規模になるまで主催者はコンテンツの提供と併せて宣伝活動をしなければならないのです。

●サロン内のトラブル
オンラインサロンはクローズドなコミュニティであることが魅力のひとつです。しかし、距離の近さゆえに主催者と参加者、あるいは参加者同士のトラブルが発生しやすい環境でもあります。起きやすいトラブルは、金銭トラブルや契約トラブルといったものだけではなく、パワハラやセクハラなどもあります。

サロン内のトラブルは閉鎖的な環境が故に、情報が漏れにくく問題化していることが世間に周知されるまでに時間がかかります。そのため、些細なトラブルが深刻化することが多いのです。

オンラインサロンを始めるには

ここでは、自身でオンラインサロンを始めたいと考えている方向けに、サロンの開設から運営開始までを順を追って解説します。

テーマ・目的・会費を決める

オンラインサロンのテーマと目的を最初に決めます。テーマを決めるにあたって重要なポイントは、参加者が集まるかと、他に同じようなオンラインサロンが無いか、差別化が図れているかです。そして、サロン参加者とともに何を目的にして、どのような活動を目指すのかを考えましょう。

これらの項目を最初に決めると、自然と前述したオンラインサロンのタイプも絞られてきます。主催者の発信が主体となるのであれば「ファンクラブ型」か「レッスン型」で、参加者と共同で推進していくのなら「プロジェクト型」か「コミュニティ型」です。

次に内容に合った会費・参加費を決めます。ターゲットとなる参加者の価値観に対して会費が高いと人が集まりません。どのような金銭感覚の人を相手にするかをよく検討しましょう。また、このとき「いくら儲けたい」など収益を意識しないことも重要です。儲け主体のサロンは安易に見透かされ、人が離れていってしまいます。

プラットフォームの選択

プラットフォームとは、オンラインサロンを開設し運営する場所、つまりインターネット上のスペースのことです。基本的には、企業などが提供している有料プラットフォームサービスか、自作した無料プラットフォームの二択になります。

デザインや配信方法などの自由度は自作した方が自由度は高まりますが、顧客管理システムや決済システムなど専門的な機能も自身で入れなければならないため、専門的な知識が無いと難しいかもしれません。

その反面、有料サービスであれば、あらかじめテンプレートが用意されているものが多く、自作ほどではありませんが豊富なカスタマイズパターンを利用できます。また、顧客管理システム・決済システムも既存のものを使えば専門知識なしで組み込めるため、スムーズなサロン開設と運営が可能です。

集客し運営開始

多くのオンラインサロンは、開設前からたくさんの告知を出しています。主な告知方法はSNSで、拡散力の高さから特に欠かせないのが「X(Twitter)」「Facebook」「Instagram」の3つです。これらを中心に活用してサロンの内容や自身のスキルをアピールしましょう。開設前からある程度のフォロワーがいれば好調なスタートダッシュを切ることができます。

もちろん、運営開始後も集客活動は欠かせません。引き続き効果的にSNSを活用することが大切です。また、参加者は更新が少ないサロンからはあっという間に離れていってしまいます。先に決めたテーマと目的から逸れないことを念頭に置いて積極的に活動しましょう。

オンラインサロンを成功させるポイント

オンラインサロンを開設しても、何もしなければ成功には繋がりません。参加者が喜ぶような良質なコンテンツの供給や、信頼関係の構築が重要です。ここでは、成功させるために押さえておきたいポイントを解説します。

コンテンツの質にこだわる

いかに参加者が魅力的と感じるコンテンツを提供し続けられるかがカギです。参加費に見合う興味をそそられるコンテンツが供給され続けられなければ、多くの参加者は離脱してしまいます。もちろん、つまらないと思われるコンテンツでは、新規の参加者も集まりません。サロンメンバーにとって参加費以上の価値があると思えるコンテンツ作りに努めましょう。

また、ハイペースな更新も重要です。人気を集めているサロンは毎日新しいコンテンツを発信しています。特に発信が主体となる「ファンクラブ型」と「レッスン型」のサロンでは、質の高いコンテンツを高頻度で発信することが求められるのです。

サロンメンバーと交流し、信頼関係を築く

参加者数の維持と増加を目指すのであれば、主催者は参加者と積極的にコミュニケーションを取って信頼関係を構築しなければなりません。

基本的にオンラインサロンでは、主催者の投稿に参加者がリアクションするものです。しかし、テレビなどで活躍している有名人が自分に向けて語りかけてくれたらどうでしょうか。多くの人は感激すると思います。こうした相互コミュニケーションが取れたら、参加者にとってはとても有意義なサロンになるでしょう。

たとえば、参加者の投稿に高頻度でアクションを返すことは距離を縮めるうえで有効な手段です。たしかに投稿数が多くなると、すべてに対応するのは難しくなるかもしれませんが、参加者と密なコミュニケーションを取ることはオンラインサロンでは重要なのです。

サロンメンバーが居心地の良い場所を作る

基本的にオンラインサロンには参加者が居心地の良い場所を求めて集まるものです。

しかし、取り沙汰されるテーマによっては、サロン内で場を荒らす人が出てくることもあります。加えてクローズドな環境が加速すると、新規の参加者が入りにくくなったり、派閥ができ馴染めない参加者が出てきたりするかもしれません。こうしたことを回避するためにも、サロン内の状況をマメに把握し、しっかり管理するようにしましょう。特に新規の参加者が居心地の悪い思いをしないように、ガイドラインを作るなどフォロー体制の構築をすることが大切です。

また、オンラインミーティングを活用した交流やオフラインイベントなどを開催することも効果的です。このようなイベントの開催は参加者同士の活発な交流に繋がります。こうしたコミュニケーションが活発になると、参加者は居心地の良い「自分の居場所」を見つけてくれるでしょう。

オンラインサロンにはサブスクペイがおすすめ!

これからオンラインサロンを始めたいという方は、株式会社ROBOT PAYMENTが提供する自動課金システム「サブスクペイ」のご利用をご検討してみてはいかがでしょうか。サブスクペイは、その名の通りサブスクリプション事業を専門的に扱う自動課金クラウドサービスで、会費を集金するオンラインサロン運営にマッチしたシステムです。

導入には専門的な知識も大きな手間も必要ありません。画面上でのオブジェクトのドラッグ&ドロップを基本とした、直感的に行える操作によって難しいコードを書くことなく集金システムの構築が可能です。

さらに、上位の「サブスクペイ Professional」であれば、入会から退会までを簡単に把握できる顧客管理データベースもご利用いただけます。利用状況や行動情報、売上予測などが可視化されるため、効率的なオンラインサロンの運営が可能です。

まとめ

オンラインサロンが注目され始めた背景には、個人のスキルによりあげられる収益が多くなったことがあります。オンラインサロンはクローズドなコミュニティだからこそ、雑音が少なく、参加者同士の交流も盛んなことから、効率的なスキルアップができることでしょう。

そして、上達したスキルによってサロンを運営すれば高い収益をあげることも夢ではありません。ぜひ、当記事を参考にオンラインサロンを上手に活用してください。

監修
【監修】藤田 豪人 株式会社ROBOT PAYMENT 執行役員

2019年当社に入社、執行役員に就任。
当社に入社以前は株式会社カオナビにてコーポレート本部長、複数の情報IT企業にてCMOなどを歴任。
現在は、当社のフィナンシャルクラウド事業及びマーケティング全般を統括。