オンラインサロンの仕組みとは?オンラインサロンの決済手段なども紹介

クレジットカード決済

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有名YouTuberやコロナ禍の影響で、オンラインサロンの認知度は急速に高まっています。ICT総研によると、オンラインサロンの市場規模は2019年に47億円でしたが、2022年には122億円を突破し、2025年に183億円になると予測されています。

需要が高まる一方で、その運営の興味がある方でも開設にハードルの高さを感じている人は少なくありません。たとえば、オンラインサロンを運営する人は、才能やカリスマがなければならないといった印象があるのもその一つでしょう。

しかし、近年ではオンラインサロンも用途・目的が多用化されています。種類によっては独自のコンセプトや交流機会を提供できれば、特別な才能は必須ではありません。

そこで、この記事ではこの記事ではオンラインサロンの概要・開設・運営方法について解説します。運営に適したサービスもご紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。

オンラインサロンの仕組み


オンラインサロンはウェブサービスやSNSなどを使った会員制コミュニティです。クローズドなコミュニティで、会員限定で情報交換や交流ができる仕組みになっているのが特徴です。ほとんどが有料制で、会員を集めるほど収益アップにつながります。ここでは、オンラインサロンの種類と、なぜ流行しているかについて解説します。

オンラインサロンの種類

オンラインサロンの種類は次の4つです。

・レッスン型
専門家である主催者がサロン会員に知識やノウハウを提供する形式です。サロン内で情報共有や議論を行い、互いに高め合いながら専門スキル上達を目指します。目的がスキル上達にあるため、サロン内でフィードバックをしたり、会員をふるいにかけたりすることがあり、結果、優秀で意識の高い人が残る傾向があります。オンラインで時や場所を選ばず学べて、専門家である主催者にも直接質問できることから、価値ある情報を得られやすいのが会員にとってのメリットです。

・コミュニティ型
夢や目標、興味や関心を同じくする人たちが集まり、交流を楽しむ形式です。スキル上達や仕事受注のためではなく、同好の仲間が集まるサロンに属してコミュニケーションを楽しむことを目的としています。いわゆる憩いの場であることから仲間意識を大切にし、急激な変化を好まず、少しずつ拡張していく傾向があります。所属している安心感が得られるのが会員にとってのメリットです。

・プロジェクト型
主催者がアイデアや目標などプロジェクトを起案し、会員がそのプロジェクトを援助する形式です。援助は出資だけなく、主催者の仕事を受注することも含まれています。プロジェクト達成を目的としているため、サロン内では仕事の受発注のやり取りが活発で、モチベーションが高めな傾向です。
一方で、そこまでリソースを割けない人は雰囲気についていけず、疎外感を味わうケースも少なくありません。仕事受注や出資によるリターン、プロジェクト達成による満足感が会員にとってのメリットです。

・ファンクラブ型
カリスマを持つ人物や有名人が主催者で、ファンが会員となっている形式です。基本的に主催者の活躍を見守る、応援することを目的としています。主催者がリアルタイムで情報発信するので、主催者の普段の様子や考え方がわかり、より身近に感じることができます。誰でも気軽に参加できるので、サロン内の空気は和やかです。
また、ファン同士の交流も盛んで、ファン自体がイベントを主催してサロンをもり立てることもあります。憧れの対象である主催者の情報を得られ、ネット通じて気軽にファン活動ができるのが会員のメリットです。

オンラインサロンが注目され始めた背景

オンラインサロンが注目を集める背景には、インターネット上がオープンな場所と認識され始めたことが挙げられます。インターネット上での発言は、考え方の異なる不特定多数の人たちから批判されたり、叩かれたりすることが珍しくありません。それどころか、発言が失言と見なされれば、現実生活に影響を及ぼすほどの炎上騒動にまで発展するケースすらあります。このようなリスクを避けるため、一部のユーザーは自分と似た考え方をする人とだけ交流したいと望むようになりました。そのニーズの受け皿となったのが、オンラインサロンです。

オンラインサロンでは目的や嗜好を同じくする人が集まるコミュニティです。クローズドな空間なので、不特定多数のユーザーから誹謗中傷を受けたり、炎上したりするリスクがほぼありません。

オンラインサロン成功の秘訣


オンラインサロンの運営を軌道に乗せるにはどのような施策をとる必要があるでしょうか。ここではどの型にも共通する成功の秘訣を2つ紹介します。

質の高いコンテンツの提供

1つ目の秘訣は、こまめに更新を行い、サービスの質を向上・維持し続けることです。オンラインサロンの更新は主催者の意志に委ねられるので、油断するとつい更新をサボってしまいがちです。
しかし、更新頻度が下がると会員が離れてしまい、サロン全体が寂れてしまいます。このような事態に陥らないためには、会員に活動的なオンラインサロンだと印象づけることが大切です。スケジュール管理して継続的にコンテンツ更新を行い、会員を飽きさせないよう心がけましょう。

コミュニケーションの重視

2つ目の秘訣は、主催者が会員と直接交流する場を設けることです。大手オンラインサロンでは、定期的に「オフ会」や「zoomによる交流会」など、主催者と会員たちが自由に話せる場を設けるようにしています。このような場を通して互いの雰囲気や人柄を知ることが、サロン内でのコミュニケーションの活発化につながるからです。
ファン感謝祭や勉強会など、オンラインサロンの型によって開催形式は異なりますが、主催者は会員に「コミュニケーションを盛り上げる場」を提供するよう心がけましょう。

オンラインサロンの開設方法


オンラインサロンの開設は難しくありません。ここでは、オンラインサロンの各設定について解説します。

プラットフォームの選定

オンラインサロンに決められた形式はありません。どのようなプラットフォームを使うのも自由ですが、有料プラットフォームを利用すれば、必要なツールが揃っているので開設がスムーズです。しかし、利用には運営の審査に通らなくてはならず、手数料もかかります。

自分でプラットフォームを立ち上げるなら、審査や手数料は必要ありません。入った収益をすべて自分のものできます。一方で、立ち上げに手間と時間がかかり、決済・入会手続きなども自分でやる必要があります。どちらも一長一短なので、活用内容に合ったプラットフォームを自由に選択しましょう。

運営上のルール・会費の設定

開設にあたり、運営の形式や方針、会費を設定します。形式は「会員とどのくらいインタラクティブなやり取りをするか」を基準に設定するとよいでしょう。参加人数とインタラクティブなやり取りは反比例の関係です。定員が多くなるほど人数による収益性は高くなりますが、会員一人一人のフォローは難しくなります。逆に、定員を絞ればフォローが容易になり会員が特別感を得られやすくなりますが、人数による収益性は低くなってしまいます。

方針は「セミナーやイベントの参加をどの程度促すか」を基準に設定するとよいでしょう。基本的に、参加を強制しないほうが多くの人たちに受け入れられやすくなります。一方で、多少は強制力があったほうがサロン内の結束力が強まりやすくなる側面もあります。

オンラインサロンの月額会費は、1,000~10,000円と幅広く設定することが可能です。値段設定は、提供できる内容を基準に考えるといいでしょう。たとえば、情報発信だけするよりも、セミナーやイベントを頻繁に開催する方が会費を高くできる傾向があります。また、特別な情報や体験を提供できるのであれば、会員は見合った費用を払うことに不満を感じることはないでしょう。
提供できる内容は形式・方針に大きく影響を受けるため、両者は値段設定と密接に関係しているといえます。

集客方法

オンラインサロンは、クローズド性を維持しつつ、どのように集客するかがポイントとなります。「閉じられた空間」が魅力であることから、サロン情報を全面開示するのが難しく、オンラインサロンの目的ごとに適切な集客方法を検討しなければなりません。

たとえば、趣味や専門分野に特化した小規模オンラインサロンを作りたいのであれば、クローズド性を強固にするために実際の人脈を伝って参加者を募るのもいいでしょう。広く情報を発信するためのオンラインサロンであれば、人の目に付きやすいSNSやソーシャルメディアなどを流入経路として使うのも選択肢の一つです。クローズド性を維持しつつ、適切な集客方法を選択しましょう。

施策・分析

施策は長期的な視野を持って行いましょう。オンラインサロンは参加者の反応を可視化しやすく、フィードバックが得られやすいのが特徴です。これは、ニーズに沿ったコンテンツを提供するための施策を取りやすいというメリットにもつながります。一方で、ニーズにばかり気を取られていると「固定層を形成する」という長期的な視野が欠けてしまいます。施策を展開するうえでは短期的な利益、長期的な利益を比較考量できる思考を持つことが大切です。

また、分析も広い視野を持って行いましょう。たとえば、サロンを離脱する会員が増えているとします。この場合、現状を把握するには情報発信の頻度やコンテンツの方向性だけではなく、サロン内のコミュニケーション量についても考える必要があるでしょう。

オンラインサロンの開設の前に決済手段を設定しよう


ここではオンラインサロンでよく使われる代表的な決済手段を3つ紹介します。

また、各決済手段の概要について以下の記事でも説明しているため、あわせてご覧ください。
「WEB決済とは?クレジットカード決済の接続方式も解説」

クレジットカード決済

会員がサロン会費を支払う際、クレジットカードを使用することで煩雑な手続きを省略し、すぐに支払いを完了させることができます。一度クレジットカード情報を登録すれば、2回目以降は再び情報を入力する手間が省けるため、会員更新やリピート時の支払いの障壁が低くなり、ビジネスの継続的な収益確保が期待できます。

キャリア決済

キャリア決済は、顧客の携帯電話料金と合算して請求する決済手段です。携帯電話やスマートフォンを常に持ち歩く人も多いため、いつでもどこでもオンラインサロンに入会・支払いができる上に、クレジットカードや銀行口座の情報を入力する手間もないため、入会意欲が高まる可能性があります。

ID決済

ID決済は、大手サービスの登録IDとパスワードだけで支払いが可能な決済手段です。すでにIDを所有している会員の支払い障壁が下がるため、会員の増加や売上向上が期待できます。また、大手サービスに登録されている個人情報と紐づくため、会員情報の誤入力が減るのも特徴と言えるでしょう。

決済手段を選ぶ際に注目するポイント


オンラインサロンの決済手段を選ぶ際に注目するポイントは何でしょうか。ここでは、判断基準を2つご紹介します。

オンラインサロンのターゲット層で判断

ターゲット層に合わせた決済手段を選ぶことは非常に重要なポイントです。たとえば、学生のクレジットカードの契約は18歳からで、その保有率は55%程度です。若者をターゲット層にするなら、クレジットカードを持っていない割合が多いため、他の決済手段を選ぶか併用するのがおすすめです。

決済手数料の比較

各決済手段は手数料が異なります。また、同じ決済手段でも利用状況やプランによって料金が安くなったり、高くなったりすることもあります。
各決済サービスと個別契約すると、都度煩雑な手続きが発生したり、中小企業や実績のない場合はクレジットカードの審査に通らなかったりといった課題もあります。そのため、複数の決済手段を導入したい場合は、多少決済手数料が上乗せされても決済代行サービスを利用するのがおすすめです。

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初月無料や課金額の変更など、オンラインサロン運営をスムーズに行うための機能が備わっています。課金周期も柔軟に変更ができ、万が一決済ができなかった際は1週間ごとに2回リトライする機能もあり、煩雑な事務作業が全て自動化されます。

顧客管理ベースも備えており、決済情報と紐づいた管理などマーケティングプロセスの合理化にも活用いただけます。

まとめ


オンラインサロンと一口に言ってもさまざまです。同じ趣味や考え方を持つもの同士で集まって楽しむことも目的とする憩いの場であることもあれば、スキル獲得のためを目的とする学習機会の場であることもあります。運営に才能は必須ではなく、顧客のニーズに応えることさえできれば誰でも収益化が可能です。これは、個人経営のお店と何ら変わりのない条件といえます。
そして、オンラインサロンでは必ず継続課金が発生します。累計導入企業12,000社以上と確かな実績を持つサブスクペイで、オンラインサロン運営を効率的に行いましょう。

監修
【監修】藤田 豪人 株式会社ROBOT PAYMENT 執行役員

2019年当社に入社、執行役員に就任。
当社に入社以前は株式会社カオナビにてコーポレート本部長、複数の情報IT企業にてCMOなどを歴任。
現在は、当社のフィナンシャルクラウド事業及びマーケティング全般を統括。