カード決済が可能に!「投資型クラウドファンディング」とは
カード決済が可能に!「投資型クラウドファンディング」とは
2016年6月より、投資型クラウドファンディングにおいてクレジットカード決済が可能になりました。投資型クラウドファンディングとはどのようなものなのかや、クレジットカード決済が可能になることで何が変わるのかなどについてお伝えします。
「投資型」って? クラウドファンディングの種類
クラウドファンディング(Crowdfunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを介して不特定多数の人たちから資金や支援を募ることを言います。
クラウドファンディングは、出資した人に対するリターンの有無や形態によって、大きく下記の3種類に分けられます。
・購入型クラウドファンディング
出資額に応じた商品やサービスなど、金銭以外のリターンが発生するタイプのクラウドファンディングです。物品や権利などを「購入」することで支援をおこなう方式だと言えます。
・寄付型クラウドファンディング
出資に対するリターンが発生しないタイプのクラウドファンディングです。例えば被災地や発展途上国に対する支援など、「寄付」によって支援をおこなう方式です。
・投資型クラウドファンディング
出資のリターンとして金銭(配当金など)が発生するタイプのクラウドファンディングで、「ソーシャルレンディング」とも呼ばれています。投資型クラウドファンディングは、さらに「融資(貸付)型」「ファンド型」「株式(エクイティ)型」に分けることができます。
投資型クラウドファンディングでカード決済が可能に!
投資型クラウドファンディングは、投資家にとってなじみの薄い投資方法であったこともあり、これまでは投資家保護の立場からさまざまな規制が設けられていました。クレジットカード決済を認めていなかったのもその一つ。
しかし近年では投資型クラウドファンディングへの理解が進んだことから、金融庁は2016年6月に公布・施行した内閣府令によって、投資型クラウドファンディングにおいて、投資家保護上の問題が少ないものについて、一定の要件のもとクレジットカードによる決済を認めることとしました。
これまでは、投資型クラウドファンディングに出資するには銀行振込しか認められていませんでしたが、クレジットカードによる支払いが可能になったのです。これにより、ネット上で見つけた投資先に、そのままネットを通じてクレジットカード決済で出資することが可能になります。
また、資金を募る企業などにとっても、多くの人からの少額投資が促進されることで資金調達がはかどるというメリットがあります。
今後は、少額投資の形態として投資型クラウドファンディングがますます広まっていくのかもしれません。