メールリンク型決済とは?仕組みや種類、導入が適しているケースなども解説

クレジットカード決済

Facebook にシェア
Pocket

クレジットカードの決済の接続方式にもいくつかの種類があり、それぞれに特徴がありますが、中でもメールリンク型決済と呼ばれる接続方式が広く採用されています。本記事ではクレジットカード決済の接続方式の種類、クレジットカード決済のメールリンク型決済のメリット、メールリンク型決済の種類などについて解説します。

クレジットカード決済の接続方式


ここでは、クレジットカード決済の接続方式として主に採用されている4種類の接続方式について解説します。

リンク型

リンク型は、顧客が商品の購入手続きに進むと決済代行会社が提供する画面に遷移してクレジットカード決済処理を行うものです。入力されたクレジットカード情報は決済代行会社が用意したページ内で処理され、ECサイト運営者は顧客のクレジットカード情報や個人情報に触れる必要がないことから安全な方式と言えます。

また、ECサイト運営者は決済画面を構築する手間も発生せず、HTMLの知識があれば簡単に導入できる方式です。画面が遷移するものの、決済画面はECサイトのポップアップ画面上に表示されることから、顧客が違和感を覚えることもありません。情報漏洩リスクが低く、かつあまり手間のかからないクレジットカード決済システムの導入を考えている事業者におすすめの方式です。

トークン型

トークン型は、顧客が入力したクレジットカード情報をJavaScriptプログラムによってトークンと呼ばれる別の文字列に置き換えて決済を行うものです。

トークン型の決済では、加盟店がクレジットカード情報を保存することもなく、また加盟店のシステム内で処理したり通過したりすることもないため、加盟店が原因で情報が漏洩するリスクはありません。万が一トークン情報が漏洩した場合でも、そのデータは第三者には全く意味をなさないものとなっており、不正利用される危険性もなくなります。

メールリンク型

メールリンク型は、顧客に決済用のURLもしくはQRコードをメールやSNSで案内して決済をするものです。事業者は自前で決済用Webサイトを構築する必要がなく、Webサイトを持っていたとしてもショッピングカートの改修や新たなシステムの構築をする負担がありません。顧客のメールアドレスと氏名の2つの情報をヒアリングすれば、オンライン決済へ案内することが可能です。

簡単に決済システムが導入できることから、オンラインのキャッシュレス決済にすぐに移行したいといった場合に有効です。例えば、コールセンターで電話注文を受けているのが主なビジネスモデルでも、メールリンク型を導入すれば手軽にオンライン決済に移行できます。

クレジットカード決済のメールリンク型決済のメリット

ここでは、メールリンク型決済のメリットとして4つの例を解説します。

ECサイトやメールサーバがなくても導入可能

メールリンク型決済は、自社でWebサイトやサーバーを持っていなくても導入でき、新たにWebサイトを立ち上げる必要もありません。オンライン決済システム導入時にありがちな、複雑なシステムを構築したり改修したりする必要がなく、スピーディーにシステムを導入することができます。

メールリンク型決済は、送られてきたメールに記載されているURLを顧客がクリックすれば決済画面に遷移する仕組みになっており、新たな決済システムの構築は不要です。LINEやTwitterなどのSNSでもメッセージに決済用のURLを貼り付けるほか、決済代行会社によってはQRコードに対応している所もあり、スマートフォンで読み取って決済画面にリンクさせることもできます。

クレジットカード非保持化に対応

メールリンク型決済では、顧客は決済代行会社の決済画面に遷移してクレジットカード情報を入力する仕組みになっており、事業者は顧客のカード情報を保持することなく取引を完了できます。

クレジットカード決済においては、全ての加盟店はクレジットカード・セキュリティガイドラインへの準拠が求められています。これはクレジット取引セキュリティ対策協議会が定めた指針で、クレジットカードが安心して利用できる環境の整備を進め、セキュリティを確保することを求めるものです。このガイドラインの中に、クレジットカード情報の非保持化への対応があります。そして、メールリンク型決済はクレジットカード情報の非保持化に対応していることから、安全性のアピールポイントになります。

主要な決済手段の一括導入が可能

メールリンク型決済は、主要な決済手段の一括導入が可能な点もメリットです。ECサイトでの決済手段では7割を占めるとされているクレジットカード決済はもちろんのこと、コンビニ決済、QRコード決済、銀行振込、電子マネー決済にも対応しています。

また、メールリンク型決済が対応できる業種は多岐にわたり、注文時に金額が確定しない業種でも対応可能です。例えば予約販売や修理のように注文を受け付けた後でなければ金額が確定しない場合でも、金額確定後に顧客が希望する手段で決済を受け付けるといった柔軟な対応が可能です。

メールリンク型決済の種類

メールリンク型決済にはEメールを用いたメールリンク型、ショートメッセージを用いたSMS型、マトリックス型二次元コードを用いたQRコード型の3種類があります。
メールリンク型は、顧客のメールアドレス宛に決済用のURLを貼り付けたメッセージをEメールで送信するものです。Eメールは広く浸透していることから、大抵の顧客に対応できます。

SMS型は、端末を起動していなくてもメッセージを受信すると待ち受け画面に表示されることから、開封率の高い方式です。
QRコード型は、購入画面にリンクを貼ってあるQRコードを表示することで決済処理を案内するものです。顧客がQRコードをスマートフォンで読み取れば決済画面に遷移することから、タップする回数の少ないのが特徴です。

メールリンク型決済の導入がおすすめなケース


メールリンク型決済は様々なビジネスシーンで活用できます。ここでは、特にメールリンク型決済の導入がおすすめできるケースを以下に3つ解説します。

代金回収業務を効率化させたい場合

メールリンク型決済は、スポーツジム、レンタルオフィス、カルチャースクール等の習い事、学習塾などの月次代金が発生する業態で代金回収業務を効率化させたいケースで有効です。これらの業態では慣習的に現金による決済が主ですが、メールリンク型決済を導入することで効率化を図れる余地が大いにあります。

メールリンク型決済を導入するために決済端末を導入する必要もなく、また新たにWebサイトを立ち上げたり既存のWebサイトを改修したりする必要もありません。月額料金を変更する場合や追加費用が発生した場合でも、その都度メールを送信すれば請求業務は完了です。

Webサイトに決済機能がない場合

自社のWebサイトに決済機能を加えることに対してセキュリティ上の観点から抵抗を感じるケースでも、メールリンク型決済は有効です。メールリンク型決済であれば顧客が決済手続きを行うのは、URLにリンクされた決済代行会社の決済画面に遷移した後になります。したがって、顧客のカード情報が事業者のサイトを通過することはなく、セキュリティリスクを低減できます。

決済金額を柔軟に設定したい場合

メールリンク型決済は予約を受けた後、あるいは見積もりを出した後に金額が確定するケースでも有効です。例えば季節によって仕入れ量が変動して価格が変わる場合や、利用状況や利用時期に応じて価格が変わる場合にも柔軟に対応できます。
他にも、商品の準備ができてから請求するようなインターバルのある商品販売や、修理サービスのように注文受け付け後に金額が決定するビジネスにも適用可能です。

決済業務の効率化ならサブスクペイ!

「クレジットカード決済を導入したいものの、接続方式の違いがよく分からない」「新たにクレジットカード決済を導入するにはハードルが高いと感じている」といった方も多いのではないでしょうか。そのような悩みをお持ちでしたらサブスクペイにお任せください。決済代行業に参入してから20年以上にわたって築き上げてきた信頼と、12,000社以上の導入を手掛けてきた実績で、利便性と安全性を兼ね備えたクレジット決済サービスを提供しております。

決済手数料2.65%〜と業界最安水準で、面倒な手続きは省きたい、新たなシステムを構築する負担は避けたいと考えておられる事業者の方に最適なクレジット決済サービスです。決済情報入力画面はそれぞれのビジネスモデルに合わせて細かくカスタマイズでき、運営方針や導入時期など各社で異なるニーズに合った提案をさせていただきます。

また、サブスクリプションサービスにも対応可能です。課金日・課金金額・課金周期・課金回数を設定すれば、設定に沿って自動で決済が繰り返されます。

まとめ

クレジットカード決済導入においては、事業者からのカード情報漏洩防止、決済画面からの顧客の離脱防止、カード情報非保持化によるセキュリティの向上などが課題として挙げられます。ECサイトの決済手段として7割を占めるクレジットカード決済は、これからECサイトを立ち上げようとしている事業者にとっては導入を避けて通ることはできない決済手段です。

クレジットカード決済の導入でどうしたらいいか迷われている方は、ぜひサブスクペイの導入をご検討ください。サービス開始以来積み重ねてきたノウハウで、顧客の利便性を向上させつつ、事業者の方の管理業務を効率化させます。

監修
【監修】藤田 豪人 株式会社ROBOT PAYMENT 執行役員

2019年当社に入社、執行役員に就任。
当社に入社以前は株式会社カオナビにてコーポレート本部長、複数の情報IT企業にてCMOなどを歴任。
現在は、当社のフィナンシャルクラウド事業及びマーケティング全般を統括。