Salesforceと請求管理システムの連携で実現する業務自動化|請求書発行から入金管理まで完全ガイド

請求業務

Salesforceで商談・顧客管理を行っている企業の多くが、請求業務だけは別システムやExcelで管理しています。その結果、データの二重入力、部門間の情報断絶、月末の残業増加といった課題が発生しています。
本記事では、Salesforceと連携可能な請求管理システムを導入することで得られるメリットと、実際の導入事例、選定のポイントを詳しく解説します。

【この記事で分かること】
Salesforce連携で自動化できる業務範囲
API連携とAppExchange連携の違い
業界別の導入事例と具体的な成果
特に大企業で選ばれている理由

目次

Salesforceで請求管理を行う企業が直面する6つの課題

課題1:データの二重入力による工数増大とヒューマンエラー

Salesforceで管理している顧客情報を請求システムに手作業で再入力している企業は少なくありません。
このデータの二重入力は、単なる工数増大だけでなく、入力ミスによる請求漏れ・金額誤りのリスクも生み出し、経理部門の大きな負担となっています。

よくある業務シーン
・商談成立後、Salesforceに顧客情報・契約情報を入力
・同じ情報を請求管理システムに再度手入力
・月末にSalesforceから売上データをエクスポート→請求管理システムにインポート
・転記ミス発見→修正作業→残業

課題2:営業部門と経理部門の情報断絶

Salesforceで営業データは可視化されていても、請求・入金情報は別システムで管理されているため、営業担当が顧客の入金状況をリアルタイムで把握できません。

部署間の情報断絶による問題
・営業担当が顧客の未入金状況を知らず、催促対応が遅れる
・経理担当が契約内容や情報変更を正しく把握できず、請求漏れ・ミスが発生
・催促のタイミングが遅れ、回収率が低下
・部門間のコミュニケーションコストが増加

課題3:請求書発行業務の属人化と非効率性

手作業での請求書作成・送付は、特定の担当者に業務が集中し、属人化を招きます。

属人化による問題
・担当者不在時に業務が停止
・繁忙期(月末・期末)の残業時間が増加
・新人育成に時間がかかる
・業務の標準化ができない

課題4:入金消込作業の煩雑さ

銀行振込、口座振替、クレジットカード決済など、複数の決済手段を使用している場合、それぞれ異なる管理画面で入金確認を行い、手作業で消込作業を行う必要があります。

消込作業の課題
・各金融機関から入金データを取得→Excelで管理
・請求データと照合して消込(数千件の場合、2〜3日かかる)
・消込漏れによる債権管理の混乱
・月末処理の負荷が集中

課題5:継続課金・サブスクリプションビジネスへの対応困難

SaaS企業や月額サービスを提供している企業では、毎月の継続課金処理が大きな負担となっています。

継続課金の課題
・顧客ごとに契約開始日が異なり、請求日の管理が複雑
・プラン変更・解約の反映が手作業
・契約更新のタイミング管理が属人化
・月次経常収益の可視化ができていない

課題6:基幹システム刷新の高いハードルと長期化するプロジェクト

請求業務の課題を解決しようとした際、「基幹システム全体を刷新しなければならない」と考え、導入を躊躇している企業は少なくありません。

基幹システム刷新の課題
・初期投資が数千万円〜数億円規模に
・導入期間が1〜2年以上かかる
・全社的なシステム移行による業務停止リスク
・既存の業務フローを大きく変更する必要がある
・他部門への影響範囲が広く、調整が困難

これら6つの課題を解決するのが、Salesforceと連携可能な請求管理システムです。

Salesforce×請求管理ロボの連携で得られるメリット

前章で挙がった6つの課題について、Salesforceに当社の請求管理システム「請求管理ロボ」を連携することで、どのように解決できるのか解説します。

まず、課題ごとに「どの機能が」「何を実現するか」について、一覧で確認しましょう。

課題 請求管理ロボの機能 実現できること
データの二重入力 ●API連携(SFA、会計システム)
●Salesforce AppExchange
システム間のデータ突合や二重入力のムダが無くなる
営業と経理の情報断絶 ●売上と未収のダッシュボード表示 立場の異なる人が同じ画面・情報を見て判断できる体制を構築
請求書発行の属人化 ●請求書の作成
●請求書の自動送付(メール or 郵送)
●請求書のカスタム
Salesforceに入力された取引先情報を元に、スケジュールに合わせて自動的に請求
入金消込作業の煩雑さ ●決済管理
●自動消込
取引先の入金状況が自動更新
毎日自動で入金消込
継続課金対応の困難 ●単発請求
●定期定額
●定期従量
継続請求/課金の全自動化
基幹システム刷新のハードル ●API連携(SFA、会計システム)
●Salesforce AppExchange
自社オリジナルの請求管理システムがたった1.5ヶ月で実現

メリット①:データ二重入力の完全排除で転記ミスをゼロに

実現できること
Salesforceに入力された取引先情報から自動的に請求を行うことで、システム間のデータ突合や二重入力のムダが無くなります。

請求管理ロボの機能
●API連携(SFA、会計システム)
・Salesforceに入力された取引先情報を元に、スケジュールに合わせて自動的に請求を行います。
・Salesforceで蓄積された取引先情報から、請求書の発行・集金・消込・催促まで自動化。

●Salesforce AppExchange
・AppExchangeからアプリをインストールすれば、Salesforce上で請求書の作成や売掛金の管理ができるようになります。

メリット②:Salesforce画面での情報可視化で営業と経理の情報断絶を解消

実現できること
Salesforce上で請求書の作成や売掛金の管理ができるようになり、営業・営業管理・経理といった立場の異なる人が同じ画面・情報を見て判断できる体制を構築できます。

請求管理ロボの機能
●売上と未収のダッシュボード表示
・ビジネスの入口(顧客獲得)から出口(請求/入金)をダッシュボードで可視化。
・企業全体の異常値を把握~改善することで事業成長スピードを加速。

メリット③:請求書発行・送付の完全自動化で属人化を解消

実現できること
Salesforceに入力された取引先情報を元に、スケジュールに合わせて自動的に請求を行い、メールまたは郵送で自動送付します。

請求管理ロボの機能
●請求書の作成
・Salesforceに入力された取引先情報を元に、スケジュールに合わせて自動的に請求を行います。
・登録した取引先に対して、繰り返し発生する請求を自動で行います。

●請求書の自動送付(メール or 郵送)
・メール送付では、電子請求書(PDF)のダウンロードリンクを記載した案内メールを送信します。
・郵送の場合は、請求管理ロボ上の請求データが自動転送され、請求書の印刷、封入、投函作業が不要になります。

●請求書のカスタム
・請求管理ロボが提供する請求書テンプレート(フォーマット)だけでなく、企業オリジナルの請求書も対応可能。企業のニーズに合わせた様々な請求書を利用できます。

メリット④:自動入金消込で月末処理をゼロに

実現できること
各金融機関のデータとSalesforceが連動して取引先の入金状況が自動更新されます。請求管理ロボの入金消込システムなら、金融機関と連動し毎日自動で入金消込を行い、売掛金や入金を1つに集約することができます。

請求管理ロボの機能
●決済管理
・銀行振込、口座振替、コンビニ決済、クレジットカード決済の入金結果をまとめて管理。
・同一画面による複数決済の統合管理。

●自動入金消込
・集金・消込・催促の自動化により売掛金の回収率を向上。

メリット⑤:継続課金の完全自動化でSaaS・サブスクビジネスをスケール

実現できること
多様な請求形態に対応し、ビジネスモデルに合わせてカスタマイズが可能です。継続請求/課金の全自動化を実現します。

請求管理ロボの機能
●単発請求
・単発請求は取引ごとに請求処理を行います。

●定期定額
・定期定額請求は、継続的に取引を行う場合に指定スケジュールに沿って自動で請求処理を行います。

●定期従量
・一定期間の売上集計から請求金額を確定させる定期従量請求は、発生した分だけ毎月の請求書作成予定日までにデータを追加し請求処理を行います。

メリット⑥:既存システム変更不要で低リスク・短期間導入

実現できること
自社のビジネスモデルに合わせた形で導入でき、自社オリジナルの請求管理システムがたった1.5ヶ月で実現できます(※当社実績による)。

請求管理ロボの機能
●API連携(SFA、会計システム)
・Salesforceの顧客データが会計ソフトまで一気通貫。
・途中でエクセル管理、多重入力がないので、情報の一貫性・整合性が担保されます。
・Salesforce、PCA、弥生、勘定奉行など多彩なシステムと連携可能。

●Salesforce AppExchange
・Salesforce AppExchangeでインストールするだけ、改修などにかかる工数は不要。

請求管理ロボのAPI連携(SFA、会計システム)については「会計ソフト連携」もあわせてご覧ください。

API連携 vs AppExchange:最適な連携方法の選び方

通常、Salesforceと連携可能な請求管理システムを導入する際、連携方法は主に2つあります。

AppExchange

特徴
・Salesforce AppExchangeからアプリをインストール
・標準的な連携方法
・開発不要
メリット
・最も簡単・安全
・Salesforce AppExchangeでインストールするだけ、改修などにかかる工数は不要
・バージョンアップ対応が確実
・設定だけで連携完了
適している企業
・開発リソースが限られている
・早く導入したい(当社の場合:最短1.5ヶ月)
・標準的な使い方でOK

API連携

特徴
・Salesforce APIを使った連携
・双方向のデータ同期が可能
メリット
・柔軟なカスタマイズが可能
・既存システムとの統合がしやすい
・リアルタイム同期
適している企業
・独自の業務フローがある
・エンジニアリソースがある
・高度なカスタマイズが必要

請求管理ロボは両方に対応

請求管理ロボは、AppExchangeとAPI連携の両方に対応しています。

なお、ほとんどの企業ではAppExchange版で要件を満たせます。
まずはAppExchange版をご検討いただき、必要に応じてカスタマイズするのがおすすめです。

請求管理ロボのAppExchangeとAPI連携については以下もあわせてご覧ください。

・AppExchange
AppExchange対応。Salesforceに請求管理を集約| 請求管理ロボ

・API連携
Salesforceで契約後の請求・集金・消込・会計を自動化。請求管理ロボ Salesforce API連携| 請求管理ロボ

導入企業の成功事例:業界別の活用方法

「請求管理ロボ for Salesforce」をご活用いただいている企業様の成功事例をご紹介します。

下記以外の企業様の事例については、「請求管理ロボ for Salesforce導入事例」であわせてご覧いただけます。

SaaS・サブスクリプション業界:ベルフェイス株式会社様

導入前の課題
・請求システムを導入していたが、Salesforceのデータベースと別々であるため、契約管理と紐付けができず管理が煩雑になっていた。
・システムの仕様上、宛先管理が請求書と見積書で共通であったため、異なる担当による宛先の上書きが発生し、その確認のため送付まで丸2日かかっていた。

成果
・契約管理と紐付けができ、Salesforceの契約と請求が連動した上で、プロセスビルダー機能の活用により、大幅な業務効率化が図れた。
・プロファイルで細かく編集権限が割り当てることが可能なため、担当者以外は上書きできなくなり、作業も2日から2時間に短縮できた。

担当者の声
「Salesforce連携で『商談成立』と紐づけて請求業務の自動化を実現しました」

メディア・ウェブサービス業界:株式会社ニューズピックス様

導入前の課題
・多様な請求パターン(一括/分割、前/後払い、毎月払い)への柔軟な対応が求められていた。
・広告配信における計上単位と請求単位のずれに対応できるシステムが必要だった。
・基幹システムであるSalesforce上で、請求・入金管理まで完結する運用を目指していた。

成果
・Salesforce上で請求・入金管理が完結する運用を実現できた。
・商談情報と請求情報の一元管理により、多様な請求パターンやイレギュラーな状況に対応できる柔軟な運用を構築できた。
・今後の事業展開にも備えたシステムの拡張性を担保できた。

担当者の声
「請求管理ロボは単なる請求書発行ツールではなく、導入によって『プロセスと人がつながる』ことが本当の価値だと感じています」

IT・通信業界:株式会社スマートドライブ様

導入前の課題
・Salesforceで作成した見積情報を、連携機能のない旧請求システムへ手作業で転記しており、非効率だった。
・受注件数増加に伴い、Salesforceと請求システムを照合して入力する作業負荷が限界に近づいていた。
・入金情報の照合、督促依頼、仕訳作成といった関連業務にも多くの工数を費やしていた。

成果
・Salesforceとのシームレスな連携により、見積から請求への情報転記作業が不要になった。
・明細単位の繰り返し請求予約や柔軟な消込機能により、多様な請求パターンへの対応力向上と工数削減が見込まれる。
・企業の成長や将来の業務変化(監査対応等)に合わせ、柔軟にシステムを改修できる拡張性の高い請求基盤を構築できた。

担当者の声
「スタートアップだからこそ、企業の成長に合わせて形を変えていける請求管理ロボ for Salesforceを選びました」

士業・コンサル業界:株式会社リバネス様

導入前の課題
・Salesforceを中心に管理を行っているため、連携できる経理システムの導入や、それに紐づく口座管理、会計管理のクラウド化を実現したかった。
・多忙なフロント担当者が請求書の出力から郵送、未入金回収連絡まで行っているので、省力化したかった。
・経営的な視点でみて、請求書の発送漏れ、未収金回収の遅れが問題視されていた。

成果
・請求管理ロボは、SalesforceのAppExchange版もあり、銀行口座との連携も可能でクラウド化が1ヶ月半でできた。
・Salesforceと連携した上で、これまでの請求フローをほぼ変えずに請求書の送付までを自動化できた。
・未収金管理がオンライン上で可視化でき、消込も自動化されたことで回収の遅れ防止につながった。

Salesforceを使う大企業に請求管理ロボが選ばれる理由

Salesforceを使われている大企業のご担当者様に請求管理ロボが選ばれる理由をご説明します。

大量処理への対応力

請求管理ロボの実績
・10万社以上の取引がある大手企業にも選ばれ請求書発行から入金消込まで大量処理が可能
・10万件/月以上の請求書に対応

セキュリティ・コンプライアンス基準

ROBOT PAYMENTが準拠しているセキュリティ基準
・PCI DSS 4.0(Payment Card Industry Security Standard)
クレジットカード業界におけるグローバルセキュリティ基準に準拠した、システム・管理体制によって 業務を運用しております。
・プライバシーマーク
プライバシーマークを取得し、個人情報の保護に努めております。
・ISMS認証
ISMS:JIS Q 27001:2014(ISO/IEC 27001:2013)の認証を取得し、情報セキュリティマネジメントシステムを構築しております。
当社のセキュリティについては「セキュリティ情報」をあわせてご覧ください。

AppExchange認定とSalesforce専門知識

請求管理ロボの強み
・Salesforce AppExchange公式掲載
・Salesforce社認定の資格保有者が、ご検討の段階からお客様にあった活用方法のご提案、定着化までのご支援を行います。
・貴社のSalesforce環境に最適化した設計

導入企業の声
「弊社で使っている項目を適切につなぎこむ必要がありましたが、Salesforceに精通したROBOT PAYMENTの担当者に調査してもらうことで、短期間で解決に至りました」(株式会社リバネス様)

手厚いサポート体制

運用定着に向けたオンボーディング体制
システムを導入する際、イメージ通りに活用できるか不安が残ると思います。 請求管理ロボでは、初期設定、既存請求先のデータ移行、業務フローの見直しなど、運用定着に向け導入支援を行います。(支援期間:3ヶ月 支援方法:ご訪問・電話・メールなど)

実績と信頼性

請求管理ロボの実績
・請求管理ロボとしての導入企業1,000社以上の実績
・株式会社ROBOT PAYMENTとしてオンライン決済14,000社以上の導入実績
・決済代行25年以上のノウハウ
・大手企業から中堅・中小企業までご利用

Salesforce×請求管理ロボの連携で貴社の請求業務を変革しませんか?

現在お使いのSalesforceと請求管理システムを連携し、請求業務を改善したいご担当者様は、ぜひ当社までお問い合わせください。

・資料請求
「請求管理ロボ」の料金表、成功事例、サポート体制などが分かるサービス詳細資料です。 資料ダウンロード後に、専任コンサルタントの無料相談、無料お見積りも可能です。
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当日はWeb会議ツールを活用し、デモ画面を共有しながらお打ち合わせさせていただきます。無料相談から、導入企業様の活用事例まで詳しくご案内いたします。
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監修
【監修】藤田 豪人 株式会社ROBOT PAYMENT 執行役員

2019年当社に入社、執行役員に就任。
当社に入社以前は株式会社カオナビにてコーポレート本部長、複数の情報IT企業にてCMOなどを歴任。
現在は、当社のフィナンシャルクラウド事業及びマーケティング全般を統括。