消込(けしこみ)とは?わかりやすく入金消込作業の流れや課題を解説!
「消込(けしこみ)」とは、企業会計において、売掛金や買掛金といった債権・債務の勘定科目の残高を、実際に入金や支払いが行われた事実に基づいて帳簿から消す処理の全般を指します。
地道な作業ですが正確に処理しなければならないため、重要性の高い作業です。
近年は消込業務の効率化が進んでいるものの、まだまだ人手で処理することの多く、経理担当者の負担となっています。
そこでこの記事では、入金消込の概要や作業の流れ、入金消込作業で直面する課題を解説し、あわせて当社のシステムでできる入金消込作業の課題解消についてもご紹介します。
消込(けしこみ)とは?
「消込(けしこみ)」とは、企業会計において、売掛金や買掛金といった債権・債務の勘定科目の残高を、実際に入金や支払いが行われた事実に基づいて帳簿から消す処理の全般を指します。
地道な作業ですが正確に処理しなければならないため、重要性の高い作業です。
消込の作業は、主に「入金消込」と「支払消込」の2つに大別されます。
入金消込とは
「入金消込」とは、企業が売上として計上した請求データ(売掛金や未収金)と、実際に入金されたデータ(銀行口座の入金明細など)を照合し、入金状況を確認・記録する一連の業務のことです。
簡単にいえば、「お客さんからもらった金額の記録」と「売った商品代金の記録」を照らし合わせて、ちゃんとお金が支払われたことを帳簿上で確認する作業です。
この記事では入金消込を中心に解説していきます。
支払消込とは
「支払消込(しはらいけしこみ)」とは、企業が仕入や経費の支払いとして計上した買掛金や未払金などの債務と、実際に行った支払いデータ(銀行口座からの振込明細やクレジットカードの利用明細など)を照合し、支払い状況を確認・記録する一連の業務のことです。
簡単にいえば、「お金を払った記録」と「支払うべきだった代金の記録」を照らし合わせて、支払いが完了したことを帳簿上で確認する作業です。
入金消込作業の流れ
入金消込作業は、まず代金が振り込まれた口座の入金明細と、取引先からの入金データ、そして帳簿上の売掛金の請求情報を照合し、それぞれの金額が一致するかどうかを確認します。
その後、その確認結果を会計データに入力することで、帳簿に記載されている売掛金を消去するという手順で進められます。
例えば取引先から5万円の商品の注文を受けて納品した時、帳簿上では借方が売掛金5万円、貸方が売上5万円になり、売掛金は5万円になります。
| 借方 | 貸方 | ||
| 売掛金 | 50,000円 | 売上 | 50,000円 |
その後に取引先が代金を入金すると、借方は当座預金が5万円、貸方が売掛金5万円になります。
| 借方 | 貸方 | ||
| 当座預金 | 50,000円 | 売掛金 | 50,000円 |
この時点で売掛金が帳簿上で消し込まれて0円になり、当座預金が5万円になります。
入金消込作業で直面する課題
入金消込作業で直面する主な課題は、「請求名義と振込名義が違う」「複数の請求書を合算して支払われる」「請求金額と入金金額が違う」「未入金発生時の繰越請求の管理」「目視・手作業によるリスク」「退職・異動によるリスク」の6つです。
以下で詳しくみていきましょう。
また、入金消込作業の6つの課題を解消できる当社の「請求管理ロボ」の機能についてもご紹介します。
請求名義と振込名義が違う
請求名義と実際の振込名義が異なる、似たような社名や同姓同名の請求先があるといった場合は、消込先の確認に手間が発生します。 また振込名義はカタカナで表記されるため、見間違いによるミスも想定されます。
なお、この課題の解消策として、当社の「請求管理ロボ」には「消込学習機能」があります。
消込学習機能は名義不一致で自動消込が失敗した口座名義を記憶し、次回自動消込時に登録された振込名義人を消込候補の情報として参照します。自動で消し込まれなかったデータも、次回から自動で消込が行われます。
複数の請求書を合算して支払われる
1つの取引先企業であっても、複数のサービスを提供している場合など、2枚以上の請求書を送付することがあります。 それに対して支払う側の企業は、複数の請求額を合算して1度の振込で対応することも。この場合もまた、消込先の確認が必要になります。
なお、この課題の解消策として、当社の「請求管理ロボ」には「自動合算消込機能」があります。
自動合算消込機能は複数の請求に対する合算入金を自動的に消し込むことが可能です。個別の消込結果は、ユーザーが確認できるため、安心して業務を進めることができます。
請求金額と入金金額が違う
請求金額と入金金額が違う過剰入金や、振込手数料が差し引かれた入金などもよくあります。 この場合、消込先を探すのに困るだけでなく、過剰入金の繰越や不足分の催促対応などが必要になります。
なお、この課題の解消策として、当社の「請求管理ロボ」には 「入金繰越機能」と「自動催促メール機能」があります。
入金繰越機能は過剰入金を「繰越待ち」として登録することで、次回請求時に自動的に控除され、差引後の金額で請求書が発行されます。過剰分は前受金として処理され、仕訳データが自動生成されるため、経理処理の手間を軽減できます。
▼請求管理ロボの「入金繰越機能」のイメージ

自動催促メール機能は特定した未入金の取引先に対して、自動催促メールで素早く漏れなく通知します。迅速なアクションにより、回収率の向上に貢献します。
未入金発生時の繰越請求の管理
未入金がある場合、消込を行わず次月に合算して請求することを繰越請求といいます。 繰越請求を行う場合、前月までの未入金額(繰越残高)がいくらで、当月の請求金額がいくらなのか、経理にとって面倒な請求管理と消込作業が必要になります。
なお、この課題の解消策として、当社の「請求管理ロボ」ではシステム上で「請求書を繰越する」ことができます。繰越分は次回の請求書に合算され、内容欄の一番上に「繰越分」として表示されます。
▼請求管理ロボで繰越請求を行った場合の請求書の例

目視・手作業によるリスク
入金消込を、社員の目視と手作業によって行うことは大きなリスクです。人間が手作業で仕訳を入力しているうちは、いつでもヒューマンエラーが起こり得ます。例えば未回収の売掛金を消込してしまい、そのまま代金を回収せずに終わってしまうことや、反対に入金済みであるのに、消込漏れで二重請求をしてしまうことがあるかもしれません。 ミスが発覚した場合、取引先への説明と対応が必要になるほか、決算時に「帳簿と実際の残高が一致しない」という事態が起こってしまいます。
なお、この課題の解消策として、当社の「請求管理ロボ」では、請求書の発行・送付、集金、消込、催促といった、毎月の請求業務をまるごと自動化します。
退職・異動によるリスク
経理担当者の退職や異動も大きなリスクと考えられます。 ノウハウ不足の社員で経理業務を行ったために、請求書の記載内容や決算においてミスが頻発すれば、企業の信用にまで影響してしまいます。
なお、この課題の解消策として、当社の「請求管理ロボ」では、請求書の発行・送付、集金、消込、催促といった、毎月の請求業務をまるごと自動化します。
消込業務の効率化を目指すなら「請求管理ロボ」にお任せ!

入金消込作業の効率化をお考えのご担当者様は、ぜひ「請求管理ロボ」の導入をご検討ください。
導入企業様からは「従来、月末に2日要していた作業が約4時間に短縮」「請求書発行の営業支援チーム、入金確認の経理チーム、と役割分担が明確になった」など、好評価をいただいております。
請求書の発行や送付、集金、消込、催促などの売掛金管理を全て自動化し、人的作業を減らしてミスを防ぐとともに、経理業務の効率化を実現します。
加えて、SFA(販売管理システム)との連携により、自動で行われた請求業務の内容を会計システムに反映させることも可能です。これにより、煩雑なやり取りの削減と企業会計の透明化をサポートし、従業員がコア業務に専念できるようになります。
なお、コンビニ決済、クレジットカード決済、口座振替、銀行振込など、複数の決済手段に対応しているため、企業間取引のみならず、BtoC取引にも活用いただけます。
インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応しており、これまでに1,000社以上の企業に導入され、年間取引請求金額は約2,770億円に上ります。経費の管理や帳簿付け、請求業務にお悩みの企業のご担当者様は、お気軽に「請求管理ロボ」にご相談ください。

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